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「大団扇で追い風をプロジェクト」大団扇で新型コロナウィルスを吹き飛ばし今一度、ここから風を吹かせよう

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緊急事態宣言解除直後に岸和田市の団扇問屋「おとま屋」さんから連絡があった。大団扇をつくりたいのでデザインをお願いしますと。

緊急事態宣言も解除されゆっくりと元の生活に戻りつつある社会だが、各地の祭やイベント・コンサートなど大人数が集まる催しは軒並み自粛中である。それに携わる業者は時短営業やテレワークといった工夫とは関係なく仕事が物理的に無くなっている。

売り上げが極端に落ちていく中で、祭礼に携わる一業者として何か閉塞的な自粛ムードを打破できないかという事で大団扇をつくりたいとう話であった。団扇を作って販売するどうこうではなく、これをきっかけに世の中が少しでも良い方向に動いてくれればという思いである。同じく収入が極端に減っている私にとっても何か行動できるチャンスだと思い、依頼を受けさせて頂いた。おとま屋さんとは十年来の付き合いで、祭礼用の垂幕や団扇の製作など、地域に根付いた製品をデザイナーのイメージ通りに仕上げてくださるプロフェッショナルである。

大団扇のデザイン依頼を受け、コロナ禍において掲げてきた「祭は日本の底力」というテーマを視覚化し団扇に落とし込んだ。日本の祭はヒトとカミが交流する日本人特有の民俗意識が内在する。時代とともに変わらない根本原理が祭には継承されている。その力や知恵や美意識は現代社会に於いてもいかんなく発揮されている。コロナ過でそれをテーマにすることは日本中の祭礼の絵を描きたいと活動している自分を鼓舞することでもあった。

私の他に印染め専門の「岡田染工場」さんもこの企画に賛同された。柏原市で法被や幟など祭礼に関わる染めや意匠を長年生業にしている。繊細な手作業で染め抜いていく一枚一枚が、必然的に思いがこもっていく作業工程には感動を覚える。

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そこに特異な専門技術で作り上げたおとま屋の大団扇にそれぞれがデザインを施し2枚の大団扇が完成した。完成後各社3名が鼎談した際、「行く末は案じるが今一度、ここから風を吹かそう」と手を取り合った。この大団扇が我々に追い風を、大阪に追い風を、そして日本中に追い風を吹かせる事を願い、新しい風を巻き起こそうと思う。

※今後は「大団扇で追い風をプロジェクト」と銘打ち、様々な活動を展開していく予定です。応援よろしくお願いいたします。

六覺千手
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