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ほどらで社長日記「本当の満足」

自分自身を満足させるなんて、正直簡単。自分のことは自分が1番よくわかっているのだから、自分が気持ちよくしてあげれば基本的には満足する。

フリーランスになって1年目。僕はひたすら家に引きこもっていた。会社員時代と違って人付き合いは最低限にし、部屋の中にはお気に入りの物を揃え、仕事用の機材に投資し最高の作業環境を構築。朝は畑で農作業をし、家に帰ってからはパソコン作業。家から1歩も出なくても50万円くらいは普通に稼げるようになった。

完全なるストレスフリー。満足すぎる生活だった。

しかしそんな生活を3ヶ月も続けていると、感情がまったく動かなくなった。決まった時間に起きて、飯を食べ、仕事をし、寝る。会話は家族と最低限交わすぐらい。コミュニケーションはチャットとSNSなので、声を発することがない。売上だけは確実に伸びていくのだが、途中からただ数字が増えていくだけで何も思わなくなった。

理想の生活を実現したはずなのに、なんだか無味乾燥。そんな中で久しぶりに家族以外の人と会った時、うまく話せなくなっていた。

これはアカン!売上は増えているのに人間としては退化している!

強烈な危機感。人間は社会的な生き物なのだと確信した。

それからは積極的に外に出て、人と関わる機会を増やした。避けていた地域の集まりなどにも積極的に顔を出すようになった。すると少しずつ流れが変わり始め、公私共に充実するようになったのだ。

人付き合いが増えると、めんどくさいことやトラブルも増える。しかしそれすらも、自分にとってはいい刺激だった。ひとりだとすべてがコントロールできすぎて予想外のことが何も起こらない。プレッシャーもない。そら感情も動かんくなるよね。

結局、本当の満足は自分1人では得られないのだと分かった。

自分と自分に関わってくれるすべての人たち。みんながハッピーになってこそ、自分自身も満足できる。壮大な話になってしまうが、その通りなんだから仕方がない。多分ずっと満足なんてできないのだろうが、それでいい。

一生かけて取り組むテーマがあるなんて、最高に幸せやんもんなぁ!

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