見出し画像

売却マンション内覧会のやりかた(準備編)

空き家の状態での内覧は、なんとなく想像がつくと思います。
しかし、住んでいる物件の内覧は、どのように対応したら良いのでしょうか。内覧の準備から当日の対応までを、二回に分けて詳しく説明するシリーズ、第一弾「準備編」です。

内覧における売主のマインド

内覧会とは商品であるマンションを実際に買主に見てもらう機会ですので、マンション売却においても最も大事なイベントとなります。

これまでの生活の仕方によって、マンションの状態は良かったり悪かったりとあると思いますが、現状としてもっとも良い状態を見てもらう必要があります。

買主が購入を決断しやすい環境を提供するつもりで準備と当日の対応を考えましょう。

整理整頓と清掃

多少古びているところがあっても、整理整頓されていれば、気持ちの良い住まいに見えるものです。

どうせ引っ越すのだから段ボールに詰めるときに片づければいいわなんて言って、散らかしていては、買主に良い印象は持たれません。最低でも床がきちんと見えるように。できれば収納スペースの中も見てもらえるくらいに、整理整頓を心がけましょう。

また、印象良く見せるための清掃ポイントがいくつかあります。

<水回り>
水回りにはきれいに見せるポイントがたくさん詰まっています。
どの水回り設備も「白いところは白く」、そして「金属部分は輝くまで」磨くようにします。

<キッチンのシンクと水栓>
水栓の根元や裏側には、カビ汚れや白いカルシウムの水垢がこびりついています。
ある程度の使い込んだ感じは仕方がないのですが、カビ汚れは洗剤でしっかり落とすようにします。
また、水道水に含まれているカルシウムが乾いた水垢ですが、堅そうに見えて実は爪でひっかいても落とすことが出来るくらい弱いものです。水垢は使わなくなったクレジットカードやポイントカードなどの角でこすっても落とすことが出来ます。

シンクの中まで内覧で見る人はいませんでしたが、うろこ状の水垢もカルシウムなので、簡単に落とすことが出来ます。そして、最後に水滴を丁寧に拭っておきます。

<洗面のボウルと水栓>
基本的にはキッチンの水回りと共通なのですが、ポップアップ式の排水栓の上面は、本来輝いているべき場所なのですが、カビ汚れで薄曇っていることがあります。ティッシュペーパーで拭うだけでも曇りは取れますので、輝いた状態になっているかをよく確認します。

もちろん、水滴を丁寧にふき取ります。

<浴室の水栓、シャワー、床、バスタブ>
他の水回りと共通ですが、シャンプーなどを置く棚やカウンターの上などの整頓を心がけます。風呂用のおもちゃなども片づけておきましょう。

<トイレ>
そこまでまじまじと他人の家のトイレを見る人はいませんが、持ち込んでいる雑誌は片づけ、貼っているものがあればはがしておきましょう。きれいに置いてあるから大丈夫という問題ではありません。

<リビング・ダイニング>
みんなが集まる場所なので、いろいろなものが出しっぱなしになっているかもしれませんが、出しておいて良いものは、四角くいもの、円形のもの、堅いものだけです。

特に布ものは不定形で柔らかいものなので、よほどセンス良く置かない限り、散らかっている印象を残してしまいます。洗濯物を干しっぱなしにしているなどは論外です。

<寝室・子供部屋>
和室であれば布団は押し入れに収納します。洋室でベッドを使用しているのであれば、ベッドメイクした状態にしておきます。ベッドカバーがない場合、大きな布を買ってかけておくだけでも全く印象が変わります。千円程度の布で印象が変わって、マンションの売れ行きに変化が出るのであれば安いものです。

<ニオイについて>
他人の家には他人の家のにおいというのがあります。ペットがいればなおさらですが、ペットがいない家でも、家庭の生活臭がカーテンやソファなどの布ものにしみついています。この程度のにおいは、他の人の家に遊びに行っても感じますものね。

不快感とならなければ気にしなくても良いですが、布ものにはスプレータイプの消臭剤で、においの薄いものが出ていますので、軽く吹きかけておくと良いでしょう。

<いっそリフォームをしてみる?>
フローリングの傷みなどが激しく、著しく印象を下げてしまいそうな場合、あえてリフォームをしてしまうのもアリです。住まない家のリフォームは気が進まないかもしれませんが、50万円かけてリフォームして、60万円高く売れるのであれば、それは十分ではないでしょうか?

<電球は交換しておく>
家の中の電球を片っ端から点検します。ポーチや下駄箱の下、クローゼットの中など普段点けない電球がいくつかある家庭の場合、見過ごしがちですので、必ず点灯させてみて、電球が切れていないことを確認します。

また、切れていなくても、家で使われている電球は予備は補充しておきましょう。

私は、内覧前日に浴室の電球が切れ、慌てました。特殊な形状の電球であればなおさら要チェックです。

いかがでしたか?

次回は、内覧会当日の対応について説明します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?