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【読書感想文】薬屋のひとりごと(マンガ)
近所のスパはマンガが充実しているのだが、名前を聞いたことがあったので手に取ってみた。昨年末ぐらいに薬剤師の人と知り合って仕事に興味を持っていたので、中世の薬屋という設定は興味深かった。
物語としては中世の中国によく似た国の中の花街の出身である主人公の女性、猫猫が人攫いに会い後宮(大奥のようなもの)で働くというものだが、その中で美形の宦官に目をつけられたり妃の人たちが自然のうちに触れてしまっている毒を見抜いてそれを取り除いたりする。
一言で言うと日常と推理が混じったような物語となっている。
小説家になろう!からライトノベルになり、そこからコミックス化したとのことで小説になったのは10年ほど前らしい。
薬のことをよく知っているなという感心に加え、美しくなるための化粧道具が実は毒であったり、本来毒でなくてもある人にとっては毒(=アレルギーや妊婦)だったりということがわかる。
無知は怖いと言うことだ。食事や化粧水なんかは最近成分を調べたりするが、人に合うからといって自分に合うとは限らない。健康法も同じく。
あとは花街の出身というだけあり、宮廷と繁華街のギャップも描かれている。宮廷の軍人は花街の女性に会うために出世をして給料を上げたり、花街の人たちは身請けをされたり、年齢が上がっても好きだからと働き続けたり。脇道に入ると物乞いがいるような華やかさとのギャップが見られたり。登場人物は多くないのだが、わりと深掘りされているのでその時代の"匂い"などが感じることが出来る物語だった。
マンガは1〜9巻まで読んだ。小説もより知識が細かく描かれていそうなので、また読んで感想を書いてみたい。
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