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【音楽レビュー】水樹奈々/DREAM SKIPPER

今回はアニメ関連の話。

水樹奈々については2003年前後、高校受験の勉強をしながらラジオを聴いていたことから興味を持った。当時よく文化放送とニッポン放送を聴いており、就職先としてラジオ局に勤めたいとホームページや職種(音響ディレクター、放送作家)を調べたほどだ。ニッポン放送では西川貴教の「オールナイトニッポンスーパー」、上田晋也の「知ってる?24時」に加えて文化放送の”アニラジ”と呼ばれるものをよく聴いていた。自分の部屋にテレビがなかったというのが大きい。アニラジを聴いていたのは何となく恥ずかしくて当時はあまり人に言えなかった。

好きな番組だが、浅野真澄と川澄綾子の「すみすみナイト」、桑谷夏子と望月久代の「電撃G’sラジオ」、櫻井孝宏と植田佳奈の「こむちゃっとカウントダウン」、そして「水樹奈々スマイルギャング」をよく聴いていた記憶がある。(ちなみに浅野真澄は2015年~2020年3月まで「週刊マネーランド」という投資系の堅いラジオをやっていて最近まで声を聴いていた。)後に述べた2番組については先日調べたところ未だに番組が続いているということで結構な衝撃を受けている。2002年~2003年当時、多分「こむちゃっとカウントダウン」の影響もあるのか、アニソンというのが大きく地位を得始めた時だったのだと思う。(反論はあると思うのであくまで私見。)See-Sawの「あんなに一緒にだったのに」(オリコン5位)をはじめとしたガンダム系もヒットを飛ばしていたし、同じ声優である坂本真綾の「tune the rainbow」が2003年4月にオリコン9位ランクイン。少し先だが「創生のアクエリオン」も2005年当時この番組で多くかかっていたことがヒット要因の一つだと勝手に考えている。

水樹奈々についてはちょうど「New Sensation」というシングルの宣伝が彼女の番組内でも頻繁にされていた。当時塾ではレベルの高いクラスと低いクラスを行ったり来たりしており、結構必死に勉強をしていた時期のことだったのでラジオを聴いていた時のことはよく覚えている。声優にも関わらずタイアップしているCMがカンコー学生服というのが何とも不思議。MVもGLAYの「誘惑」と鈴木あみの「Be Together」を足して2で割った感じで時代を感じさせる・・・。しかし曲は跳ねているロック調の女性ポップスという感じが格好いい。「一度きりの人生楽しむべきだよね絶対」というとてもポジティブなサビが特徴的なのだが、歌い方は”超”が付くほど演歌。彼女は地上波のテレビ番組に出始めたあとも「演歌歌手になりたかった。」と語っているなど、癖としてついているものなのだろう。自信のあるこぶしがとても特徴的だ。そして途中のギターもSurfaceのような雰囲気でメタル上がりのスタジオミュージシャンが弾く叙情的なメロディ。そして最後のサビが終わった後に転調というまさかの展開を迎え、ギターソロと合わせて「AHH!」という伸びのあるハイトーンを見せる。この曲が入っているアルバム「DREAM SKIPPER」は2003年11月のリリースだが、他の曲も「BE READY!」が切なく疾走感のあるロックチューンとなっているし、「ひまわり」のようなバラードも彼女のビブラートを存分に聴くことが出来る。前作の「MAGIC ATRACTION」(2002年11月リリース)も「Suddenly -巡り合えて-」や「PROTECTION」といった力強い曲が収録されておりおすすめだが、リリース時期がリアルタイムだったこちらをレビューとして挙げる。なお、このアルバムのあと2004年10月にリリースするシングル「innocent starter」でオリコンチャート9位に食い込み、彼女は徐々にチャートを駆け上がっていく。

■New Sensation

■ひまわり


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