【音楽レビュー】H.E.A.T/H.E.A.T
H.E.A.Tを知ったきっかけはあまり覚えていない。だが、大学4年生の時にメロディアスハードを色々調べていて、その中で若手の新鋭という感じだったのだと思う。Fair WarningやTNTなどをよく聞いていたが、その時にこのバンドと出会ってからはメロディアスハードのバンドの中では一番好きだ。2012年からの2代目ボーカルEric Grönwallはアイドル出身(?)だったと思うのだが、確か自分と1~2歳しか違わなかったと思う。そんなこともあって同世代ですごいな、頑張らないとなと思っていた。
楽曲としては初代ボーカルKenny Leckremoのころのほうが好みのものが多い。Ericの若い勢いのあるハイトーンとは異なり、ミドルレンジの伸びがよい大人なハードロック感の強いボーカルだ。ちなみに彼は現在はソロだが、なかなかソロアルバムの出来もよく、YoutubeではJourneyの「Dont Stop Believin」を弾き語りしていたりしてこちらも格好いい。
話は戻るが彼らについては大学4年生の時には「1000miles」をバンドでコピーしたし、「There For You」を弾けるようになりたくてギターの先生に譜面を書いてもらってコピーしたり思い入れが強い。最近になって聞き返してみると「Keep On Dreaming」の歌詞が素晴らしい。いずれも曲もハーモニックマイナーのようないやらしいテクニカルさはなく、ブルージーでもない本当に爽やかなソロを弾く。そしてスウィープやタッピングを使いつつもメロディアスさを失わない。この3曲が入っている1stアルバム「H.E.A.T」が最高傑作だと思う。
彼らは2014年の4thアルバム「Tearing Down The Walls」のツアーの際に来日公演に行った。大学の後輩の女の子を誘って行ったのだが、1時間ぐらい僕が遅刻してしまって呆れていた。彼女にはとても申し訳ないことをしたと今でもと思っているが、たまたまアンコールでEricになってから全然やっていなかった「There For You」をやってくれてとても興奮した記憶がある。
2020年に6枚目のアルバム「H.E.A.TII」がリリースされたようだ。こちらもちゃんと聞かなくてはならない。
There For You
Keep On Dearming
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