【川端玉章】 日本画 / 絹本・彩色「旭羣鶴蒼浪之図」 1899年査定 鑑定 買取 致します
川端 玉章（KAWABATA Gyokusho）
旭羣鶴蒼浪之図
1899、絹本・彩色 116×56cm
◎ 川端 玉章の芸術
川端玉章（1842年-1913年）は、明治時代を代表する日本画家で、京都に生まれ、蒔絵師の家系に育ちました。幼少期から絵画に親しみ、11歳で円山派の中島来章に師事し、絵画の基礎を学びました。後に東京に移り、狩野派の技法も習得しました。
川端は、円山派の伝統を受け継ぎながらも、西洋画の技法も取り入れ、独自のスタイルを確立しました。彼の作品は、精密な描写と豊かな色彩が特徴であり、特に風景画や花鳥画でその才能を発揮しました。代表作には、「墨堤春暁図」や「雨後山水図」があり、これらの作品は、自然の美しさと四季の移ろいを繊細に描写しています。
川端玉章はまた、教育者としても多くの後進を育てました。1887年に設立された東京美術学校（現在の東京藝術大学）で教授を務め、その後も自身の画塾「川端画学校」を設立して、多くの優れた画家を輩出しました。彼の門下生には、平福百穂や結城素明などがいます。
彼の芸術は、日本画の伝統を守りながらも、革新的な技法を取り入れた点で評価されています。川端玉章の作品は、国内外の多くの美術館に所蔵されており、その芸術的価値は今なお高く評価されています。彼の影響は、現代の日本画にも大きな影響を与え続けています。
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