【加藤東一】日本画/紙本・彩色「暮雪」査定鑑定買取致します

2024年8月18日 11:56

加藤東一
暮雪
紙本・彩色
15.8×22.7cm

加藤東一（1916-1996）は、岐阜県出身の日本画家で、日展を中心に活躍した画家の一人です。彼は東京美術学校（現・東京藝術大学）で学び、山口蓬春に師事しました。兄の加藤栄三も同じく日本画家であり、二人は共に日本画壇で重要な役割を果たしました。

加藤東一の作風は、伝統的な日本画の技法を基盤としつつも、現代的な感覚を取り入れたもので、特に風景画や女性を題材とした作品が特徴的です。彼の作品は緻密な描写と豊かな色彩が際立ち、自然の美しさや人間の感情を繊細に表現しています。

彼の代表作には、「鵜飼」や「金閣寺大書院障壁画」などがあります。特に金閣寺の壁画は、1993年に完成した大作であり、彼の技術と芸術的感性が見事に発揮されています。また、1975年には兄の作品「雷神」と対になる「風神」を制作し、日展に出品しました。

加藤東一は1984年に日本芸術院会員に選ばれ、1989年には日展理事長に就任するなど、その地位と名声を確立しました。晩年には文化功労者としても顕彰され、1996年に肺炎のため80歳で亡くなりました

加藤東一

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