【杉山寧】 版画 / リトグラフ 「暘」査定 買取 致します。
作品名: 暘
作家名: 杉山 寧
技法: リトグラフ
サイズ: 53×39.3cm
◎ 杉山寧の芸術
山寧（1909年10月20日 - 1993年10月20日）は、昭和から平成にかけて活躍した著名な日本画家で、日本芸術院会員および文化勲章受章者です。彼はまた、有名な作家三島由紀夫の岳父としても知られています。彼の芸術は、戦後の日本画を代表するものとして高く評価されています。
杉山寧は東京都浅草区に生まれ、東京美術学校（現東京芸術大学）で学び、その後、日本画の新たな表現形式を追求し続けました。戦前は日本画の伝統的技法による作品で知られていましたが、戦後は岩絵具を用いつつ、日本画の伝統技法を一新し、独自の作風を確立しました。彼はエジプトやインドなどの古代遺跡や神像、抽象画や裸婦といった従来の日本画にはなかった題材を取り入れたことでも知られています。
杉山は、デッサン力に優れ、同時代の画家としては異例の外国の古代遺跡やギリシャ神話を題材にした裸婦など、斬新なモチーフに挑戦しました。彼の作品は、抽象と写実を融合した二重構造の作風で、「造形主義」と評されています。この独自のアプローチは、日本画に新しい風を吹き込み、彼の作品に深い意味と美を与えました。
彼の代表作には、「野」（1933年）、「穹」（1964年）、「洸」（1992年）などがあります。これらの作品は、東京藝術大学大学美術館、東京国立近代美術館、ポーラ美術館にそれぞれ収蔵されています。
杉山寧は、戦後の日本画家を代表する一人として、「日本画三山」の一角を成し、日本芸術院の第一部長を務め、文化勲章を受賞するなど、その業績は広く認められています。
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