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このご時世、自分と向き合っていたら武士道にたどり着いた

内省の時間が続く中、自分も含め日本人を形づくるものは何かを追い求めたら武士道にたどり着いた。今日はそんな話を。

前回も話したが、欧米の学校では聖書の物語を通して道徳や倫理を学ぶ。しかし、日本には宗教教育はない。武士道から学んでいるというのが結論。

武士道は鎌倉時代の封建制(主君と臣下との結びつきをもとにした社会制度)を起源とするらしい。権力を持った者が好き勝手に暴れたら社会は崩壊する。そこで、たとえ敵同士でも守られるフェアプレイの精神が必要になり、暗黙の共通規範として武士道が生まれた。

武士道は「仏教」「儒教」「神道」3つのハイブリッド。

仏教からは、死を恐れない、心を乱さない落ち着きを学ぶ。禅の思想にも繋がるのが興味深いところだ。つまり、武士道は禅の思想も取り入れている。

儒教からは、孔子・孟子の考えである「主君と臣下の関係を大事にする」考えが武士道に大きく影響している。また、知行合一(ちぎょうごういつ)の考え方も面白い。行動が伴わない知識は未完成というものである。

そして、日本古来の民族宗教である神道自然崇拝と祖先崇拝を学ぶ。日本への愛国心と天皇への忠誠心はここから来る。

武士道はこれら3つの良い要素を合わせて最適化したもの。日本人らしいルールやマナーを生み出した。


また「武士道」を生み出した新渡戸稲造(旧五千円)は、武士道を構成する7つの徳に分けて特徴を説明している。

「義」は正しいこと、正義である。しかし正義というものは一概にコレ!とは言えない。そこが難しく面白い。

「勇」は正しいことをする勇気。義とセットである。また、粘り強さから何事にも動じない心の落ち着きもココに入る。

「仁」は優しさ、慈愛。自分より恵まれないものへの思いやり。儒教の考えが強い。

「礼」は共感。仁から生じるものである。日本人が得意とする礼儀はもとは相手への共感だと考える。茶の湯はここに含まれる。礼法を通じて優雅な作法を得て精神を鍛える。

「誠」は真実、誠実さ。礼の中身である。誠意がない礼儀は何もないに等しいからである。

「名誉」「忠義」もある。自分の果たすべき役割を全うできるか、誰かのために死ねるか、それはここに含まれる。


以上、武士道のざっくりとした内容である。日本人に遺伝子レベルで刻まれている考え方が見えてくる。ここを追求していこうと考えている今日この頃です。笑

ということで、ばいびー。

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