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オーブンカトウの夜

羽黒の芸術の森の中のレストラン、オーブンカトウで行われたSaigenjiのライブ。

その日は秋晴れの快晴でまだちょっと蒸し暑かったけど、山の中は陽が落ちるのも早くて、ライブ開演の19時を回る頃には外はもう真っ暗になっていました。

庄内でSaigenjiのライブが開催されるのは今回で4回目、そして4回とも全てソールドアウトとの事で、その立役者でもある主催者の川上さんがライブ冒頭の挨拶の中で、サブスクで音楽を聴く権利を買うという事と、ミュージシャンのライブパフォーマンスやCDやレコードのような音源に対して対価を支払うという事は違う、という事にちょっと触れていて、最近サブスクで音楽を聴く事がライフスタイルから切り離せなくなっている事もあってそれが刺さったというか。

日常生活の中で普段車を運転してるとき、ランニングをしてるとき、晩御飯の支度をしてるときなどなど…いつもスマホが傍にあって、ながらで音楽が聴けるって、便利になったしそれはそれで感謝すべき贅沢な時間かと思いますが、音楽体験って決してそれだけに留まらないって今回のライブを体感してみて改めて思いました。

例えば好きなミュージシャンのライブやフェスに行った時の会場の熱気や高揚感、また中古レコード屋さんでレコードジャケットを棚から一枚一枚取り出して行く時に思わず出会うグッとくるレコードジャケットとか、そういった体験との出会いが音楽に対する興味、関心の振れ幅をより大きなものにしてくれていると思います。

ライブが開演するとそこはもうラテンのノリというか、 Saigenjiさんの曲ってブラジルとかコーヒー豆の美味しそうなところから聞こえてきそうな雰囲気の曲が多くて、今の時期山の夜はひんやりとして肌寒いはずだけど、オーブンカトウの店内は汗ばむような熱気でアツい夜でした。

また次回も参加できるといいな。

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