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伝統芸能を学ぶ意味

昨日の続きです。実践を通じて、丸パクリしてみましょう笑

そもそもなぜ丸パクリする必要があるかというと、先人の残した知恵を通じてより早く成長出来るからです。

将棋を始めるときに定石を覚える。

テニスを始める時にぎり方を教えてもらう。

これらは全て先人がやって来た事を丸パクリする事なんです!

完コピする事の大切が伝わったところで本題に入りたいと思います。

今日の目標は伝統芸能の守破離までお話しする事です。

では、一緒に丸パクリしましょー!

音声版はこちら↓

https://stand.fm/episodes/6099519fabb2acfe7efc0ac5

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そもそも
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曲を作る時に誰かが作曲したものを一音だけ変えて出すことは著作権に引っかかります。

詳しい事はこちらを↓
18歳からの著作権入門

https://www.amazon.co.jp/18歳の著作権入門-ちくまプリマー新書-福井健策-ebook/dp/B00SM7G6SI

ではどこまで真似してもいいのか?

結論から言うと和声進行は真似していいです。

よく名曲はこの和声進行を使うなどと言いますが、それは"構造"が同じなだけで、ある意味当たり前なんです。

建築でいえば、どこかしらに柱があって、どこかしらに屋根的なものがある。

そんなイメージでしょうか?

構造をパクる事は著作権的にOKみたいなので、堂々とドラえもんとこち亀をパクって花より男子を作ってみましょう!
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構造
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まずドラえもんとこち亀をそれぞれ要素に分解してみましょう。

主な流れはそれぞれこんな感じ

・ドラえもん
のび太、ジャイアンにいじめられる→ドラえもんに道具を出してもらう→一瞬いい感じになる→ヘマして失敗する

・こち亀
両さん、部長に怒られる→ビジネス案を考え出して中川に出資してもらう→一瞬めちゃくちゃ成功する→ヘマして失敗する

これだけでもだいぶ構造が見えて来たのではないでしょうか?

もっと概念化すると

弱者(のび太、両さん)が強者(ジャイアン、部長)にいじめられるけど、圧倒的強者(ドラえもん、中川)によって助けてもらい成功する。しかし最後は必ず失敗する(ドラえもんは圧倒的強者らしい笑笑)

ではこの構造を少女マンガに使ってみましょう!!
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花より男子の作り方
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まず構造の中からいじれる要素を洗い出してみましょう。

まず主人公の性別を女性にします。

あと、強者の設定ですが、より現実感を出す為に腕力ではなく経済力に変えましょう。

主人公を貧乏にして、周りをお金持ちにします。

圧倒的な強者ですが、ドラえもんでは王子様感がないのでイケメンにします。せっかくなので4人に増やしましょう。

よりドラマを複雑にするために、この4人の主人公に対する距離感を変えます。一人は絶対的味方(花沢類)。一人は喧嘩はするけども結局味方(道明寺司)。あとの2人はバランスを保つため中立にしてみます。

さて、大体の形ができて来ました。ここで一旦、発信の仕方によって必要な骨組みについて考えてみましょう。
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ロングセラーの構造
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長く作品が続くための条件は何でしょうか?

もうそろそろ文字数が多くなりすぎてるのでサクッと言いますね笑

ずばり、主人公が成長するか否かです!!(拍手)

ドラえもんとかこち亀、クレヨンしんちゃんって続けようと思えばいくらでも続けられるんです。

毎週終わった後に経験値はリセットされる。

時々映画の中では成長しちゃいますが、毎週の放送に戻ると何事もなかったの如く元に戻ります。

ドラえもんがつづくにはのび太は頼り甲斐があるようになったらダメなんです。一生"愛されニート"を続けないといけないんです!!

ということは、、

少女マンガで半世紀も続ける必要はないので、最後のヘマをして失敗する構造はいりません。

まとめると

弱者(牧野つくし)が強者(学校のみんな)にいじめられるけど、圧倒的強者(F4)によって助けてもらい這い上がる。ロングセラーにする必要がないので毎回のリセットはいらない。

このままだと強者の設定が弱いので、道明寺司のお母様を登場させましょう。

この強者(母親)は、圧倒的強者(道明寺司)の力を抑制するのでとてもドラマを生み出します。しかしながら、道明寺のほかに3人圧倒的強者がいるのでバランスが取れます。

こんな感じで、ドラえもんとこち亀から花より男子を作ってみました。
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アイデアの作り方
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伝統芸能には守破離という考え方があります。

守-師匠の言いつけを完璧に守る
破-その上で伝統を破壊する
離-違う方向に旅立っていく

アイデアも同じでまず元々ある考えを丸パクリします。

その後にいじれる部分をいじって、新たなアイデアを生み出します。

つまり、新しいアイデアは0→1ではなく0.1+0.2+0.3+0.1+0.3→1の方が近いかもしれません。

このいじれる部分、というのが肝です。正直初めはどこをいじっていいのか分かりません。

なのでとりあえず師匠の言ってる事は全て鵜呑みにします。

その上で段々と構造が見えてくる。そうしたらいじれる要素が見えてくる(主人公の性別、登場人物、それぞれの回の終わり方などなど)

この物事を構造化していく能力は、敷かれたレールを走らないと決めた人にはとても重要だと思います。

でもそのスキルの大切さはなかなか肌感で分かりづらい。そこを腑に落ちる形で示してくれるのが、伝統芸能を学ぶ意味ではないでしょうか?

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というわけで
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人のアイデアを盗む事に関して抵抗がある方もいらっしゃるのかなと思ったので、僕なりの考えをまとめてみました。

単純に尊敬する人の生活スタイルを真似るとかはかなり有効なのでおすすめですよ👀

めちゃくちゃ長い文章をここまで読んで下さってありがとうございました。ここまでついて来た自分を褒めてあげて下さい笑

以上、現状報告でした!

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