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芸術祭を地元で

インスタに動画を載せるために、練習中の合言葉が"奇跡の一分"になっています。

今日の記事は2月28日に鈴木若葉さんと対談した内容をもとにしています。 

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国際芸術祭を地元で
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子どもの頃から芸術に触れる機会を作りたい、という想いを持つ若葉さんは、岐阜でNymphaという美容室を経営しています。なぜその目標に至ったのか、幼少期の頃からたどってお話しして頂きました。あの、控えめに言って神回でした笑笑 めちゃボリューミーですが頑張ってついて来てください!


若葉さんの実家は民宿をしていていろいろな人が家に出入りしていたそう。さらに父親は屋根工事をしていて、かなり強面の人たちが住み込みで働いていました。

そういった環境で育ったからか、クセが強い人でも苦なく付き合えるようになり、また経営がどういうものかも肌感で分かるようになりました。

若葉さんは若い頃から自分の気持ちで稼ぎたいという気持ちが強く、学校を選ぶ基準はすぐ働けるかどうかでした。

工業高校へと進み、プログラミングを学びましたが、ひたすらコードを書く作業は性に合わなかったそう。これでは埒があかないということで美容師の道へ方向転換しました。

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職人の道
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プログラミングで相手の顔が見えない中、サービスを作っていく事に違和感を覚えた若葉さん。そういえば自分ってどんなことが好きなんだっけ、と思い返した時まず思い浮かんだのは民宿で過ごした時間でした。

人と直接関わる仕事がしたい

若葉さんが美容師を目指した動機は他にもありました。

ある日父親に連れられて歩いているとちょうど工事が終わった家がありました。父親がそれをみてポツンと言いました。

俺が死んでも、あの家は残るんだよな。

自分の命が尽きても受け継がれていくもの。そういった物を作り出す職人の世界にとても強い憧れを覚えました。(ここらへん鋏職人の日向君と動機が似てるなと思いました)

いくつもの思い出や想いから若葉さんは美容師としての道を歩み始めます。

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がむしゃらに働いた日々
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卒業してすぐに美容室で働き始め、店長まで任されるようになりました。出産を機に休職しますが、育休手当などがまだ一般に認知されていなかったため産後3ヶ月頃から再び働き始めました。

しかし正社員として戻れないと言われた若葉さんは自分でやるしかないと美容院を自ら立ち上げることにします。

とはいえ実績もないのに融資はなかなか通りません。ですが友人の協力の元、絶対に全額返します、と銀行の方に土下座して開業資金を集める事に成功します(そんな事出来るんだっけ笑笑)

始めのお客さんが来てくれないと釣り銭が渡せないという状態から始まり、初めてのお客さんにはまた来てくれないと潰れます、と送り出し、若葉さんの美容室は始まりました。

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日常により綺麗に
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お客さんの髪を切る時に、ひたすらどんな美容室にしたいか、どんな場所にしたいか伝えて続けました。

例えば

勝負日など美容室に来てもらった時だけ綺麗になるのではなく、その人の日常がいつもより綺麗になるお手伝いをしたい。

そのために使うシャンプーなども多数向けである大手の物ではなく、より肌に優しい天然由来の物を探したりしました。

また

美容室が大きくなっていくには人が育っていかないといけない。自分が産休した時に困った経験から女性が働きやすい環境も作りました。必ずしも全員が独立して経営していきたいわけではない。そのために働きながらも精神的に独立できる環境を作っていきました。

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登っていった先に何もなかった
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若葉さんの目指す方向性に共感したお客さん、仲間がどんどん集まっていき今ではお店を3店舗構えるまでになりました。

しかし当初目標としていた売り上げに達した時こんな事を思いました。

何もない

お金は稼げている。お店も大きくなった。でも、それって何のためだっけ。何がしたいの。

何も見えなくなってしまった中、蜘蛛の糸を辿るように自己投資を始めました。

予防医学の最先端を走る石川善樹さんやジーンクエストで有名な高橋祥子さん等の講演を聞きました。今まで触れる事の無かった世界。その未知の領域に触れるたびに世界が拡がる感覚があったそう。

より俯瞰的に物事が見れるようになってきた若葉さんはもっと人のために時間を使い始めます。

美大を出たけど展示する機会がないという子がいれば美容室で個展をやらせてあげたり。

子どもに対するお金の勉強が足りてないと感じたら、起業塾などを開いたり。

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アートに触れさせる
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そんな活動をする中あることに気付きました。

子どもはきっかけを与えたら与えた以上にどんどん色んな事を発想する。でも一緒に来た親御さんは中々やりたい事などが出てこない。

もっとみんなが自己表現出来るように、自分のやりたい事が表現出来るようになっていいはず

そのために辿り着いた一つの結論が子供の頃からアートに触れさせる事でした。

もちろん全員が芸術活動に進めるわけではない。けれど、言葉でも、音でも、絵でも、何かを表現する手段があったという事は必ずその子の財産になる。

ではどう触れてもらうか?

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トリエンナーレ、国際芸術祭
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小さな頃から祭りの雰囲気が好きだったそう。心が高揚するし、感受性も鋭くなる。

定期的に開催されるお祭り、その中でアートに触れる機会があれば未来はもっと自由な社会になるはず。

何年でも何十年かかってもそれを成し遂げたい。

文化を創っていきたい。

それを実現するために若葉さんは仲間集めを始めました(リアルワンピース笑)
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西野亮廣さんの存在
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絵本の無料公開でビジネスモデルを根底からひっくり返した西野さんの手法に感銘した若葉さん。

この人の言葉なら地元の人にも届くかもしれない、と講演会に呼ぶ事に決めます。

その際、講演会の運営を手伝ってくれる方はいますか?と呼びかけます。

実はそれは建前で、西野さんの講演に興味があって手伝いたいという人はきっと面白い方に違いない。そういう人たちを仲間として集めるために講演会を開いたそう(発想が天才的すぎる)

狙い通り仲間がだんだんと集まってきて、新天地を目指す旅が始まりました(めちゃくちゃワンピースに釣られてます笑)


お話を聞いていて、こんなに長いスパンで物事を考えられる人がいるんだと感動していました。全ての物事が一本の槍で貫かれていて繋がっていく。ほんとに魅力的な方でした。

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というわけで
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そんな若葉さんが目標への一段階としてイベントをされます。僕も出させていただくのですがめちゃくちゃ楽しみな内容になってます。

クラファンするようなので公開されたらまた共有しますね。

文化を創る過程、一緒に応援しませんか?

(決まった?決まったよね??👀)

お話を聞いたあと、直接会ってお話ししたくなったので今日岐阜に行くことにしました。若葉さんのご好意で演奏もさせてもらえる事に!ベートーベンとパデレフスキーのバイオリンソナタ弾いてきます。

ではまた!

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