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【感想】十三支演義 偃月三国伝1・2 ~私VS曹操様メモリアル~

記念すべき十三支演義一発目の感想がこれ。

感想でもないですね。事実ですね。
オラソワの感想遙か7の感想を書いたので、2作品の間に鬼のようにのめりこんでプレイしていた十三支演義 偃月三国伝1・2の感想をまとめていこうかと思います。

今回、プレイしたのが約3か月前ということで曹操√以外の記憶をかなり失った状態になりますが、がんばって全員分の感想を書こうと思います。
※5年以上前のゲームですのでかなり好き放題ネタバレしています あしからず。


ダウンロード

勢いよく書こうと思います!と言ったものの、もうなんかこれ見てもらった方が早いと思うんですよね……(作成:発言メーカー様)

とにかく始めます。


曹操

ドえらい目にあった…
十三支どころか乙女ゲームのヤバ男ランキング上位に食い込むレベルのとんでもない男でした。デーモンコア説有り。
久しくヤンデレというものに触れていなかったのもあり、少々ナメてかかったのが良くなかったなと今なら思います。最近、こういう純度高めのヤンデレってあんまり見かけないですよね?
欲しいモノも手に入れ方も愛し方も何もわからない、耳を切り落としたあの日から人間でも十三支でもなくなった"独り"の彼は、寂しがりやの子供のままだったんだろうなと思います。
関羽が自分と本当の意味で仲間だと知ってからの完全にスイッチ入っちゃった曹操様はとても恐ろしかったんですけど、それでもなりふり構わず関羽を欲し続けて、噂の50万人追いかけっこの後や袁尚とのやりとりで正直泣きました。
ところで私、「憎くてたまらない人間と同じ行動をとってしまっていることをヒロインから指摘される男」が大好きなんですけど(例:冥加玲士)、見事にそれをやってのけただけではなくあんなにきれいにバッドエンドで回収してくれるとは思ってなかったので興奮しました。
あと、個人的にちょっとウルっときたのはボロボロで逃げ帰ってきた関羽が心配する張世平に曹操を愛してしまったことを嗚咽ながらに告白するシーン。おじさんは愛してしまったことを否定せずに、とにかく帰ってきてくれたことを喜んでくれるんだけど、そのあたりの描写がすごく関羽を家族として愛していることが伺えて、また関羽が彼らを愛する理由がわかるとても素敵なシーンだと思いました。
それはそれとして、あんなにブツがでかそうな見た目でここまで母性くすぐってくるキャラだとは思ってなかったです。可愛いね。

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このまま十三支演義2の曹操様の話していい?します

ウン……
勢いのまま2を開始したんですけどまさかの開幕死体損壊に次いで開幕故郷の村焼きとかいう洗礼を浴びて若干怯んだ。なんなんだこのゲーム…

曹操様「何度誰に負けようが構わない。結果この大陸が手に入ればよい」
この発言を見た私「曹操様、関羽の処女性問わなさそう」
というわけで引き続き曹操様の感想なんですけど、なんか曹操様パワーアップしてませんか?
もう正直インパクトのあまり記憶があいまいなんですけど、1周目から大河ドラマ丸一本見せられているかと思いました。赤壁で曹操様と対峙するシーンあまりにもアツくて最高でした。
二人っきりで一夜をすごす「思い出をもらう」あたりのストーリーがすごくよかったです。さすがにこの時ばかりは結ばれてよかったね…!と涙ぐみました。ここまでがすごかったけどね。
1,2通して、曹操√以外でも目立っていた関羽ちゃんの甘さは、時代を考えれば決して賢いとは言えないんですが、ちゃんと理由はあって、彼女メチャクチャ強いから多少痛い目にあっても""力こそパワー""で解決できちゃうんですよね。本当の意味で痛い目に合わないからずっと学ばないし甘いままなんだろうなと思います。そこが彼女の魅力の一つである情の深さにつながっている部分もあり、なかなかよくできてますよね。

曹操様√をやって思い出したのが、山田詠美の「ひよこの眼」という話なんですけど、そこに出てくる「そして、私は恐ろしさのあまり恋をしてしまったのだ」という一文があまりにも曹操様√では…?
恐ろしさのあまり恋をする、というのが恋という感情の底のなさを表しててすごく好きなんですよ。道理や理性では解決できないのが恋、道理や理性を超えるのが愛…曹操様√は実質愛の話だと思います。(強引)
ところでバッドエンドなんですけど、これ、1のバッドエンドと悲しいくらい対になってるのエグすぎません?皮肉というか…人の心isどこ………?
曹操が関羽の心を壊して手元に置いておいた1バッドエンドと、関羽が曹操の体を壊して彼を戦から遠ざけた2バッドエンド。二つそろってとんでもない完成形見せてくれましたね。(着地点そこ?)

趙雲

曹操様の感想書くだけで体力を鬼のように消費したんですけど引き続きがんばります。

そりゃそうだよ。
趙雲√はとにかく彼からの好意が比較的見える状態で進行したのがとても心安くてよかったです。これは2の時だったと思いますが、声が出なくなった関羽が「趙雲からの好意を感じなかったといえば嘘になる」と言っているあたり、関羽もそれをある程度感じて趙雲を好いていたようなのもポイント高かったです。
曹操様√でラブ&バイオレンスを散々浴びて身も心もボロボロだったので乙女ゲーム的なトキメキを与えてくれる趙雲ですごく癒されました。特に床をゴロンゴロンしたのが
「言ってごらん。俺と離れるとどうなるんだ?ん?」
というシーンですね。あの、すごく…すごくエッチですありがとうございます…関羽ちゃん絶対耳がぺたってなってます。話は変わりますが折角耳がついてるのに1ではあんまりエッチな方向に使ってくれなくて物足りなかったですが、2では比較的「耳、感じるんだ…?」みたいな王道セクシャルイベントが確か発生してたので大変良かったです。まぁもっとえげつないことになったりもしましたが。耳…。
ところで私に十三支を勧めてきたフォロワーが「趙雲はBADからやってくださいよ」って言うのでホイホイバッドエンドからキメたんですが、
えっ 何これ?
って感じで普通に寝込みました。バッドエンドそのものというより桃園から行けるCV平川の某方の√が原因なんですけど、内容もさることながら一番刺さったのが「自分は趙雲とは正反対だ」みたいなこと言い出した時なんですよね。ああ~~~~そういうの好き!!!!!!無理!!!!!!
寝取られ(寝取られ?)エンドでまぁまぁ傷ついた上で普通に趙雲グッドエンド行くと感動もひとしおでした。もういいよシンプルに幸せに生きてくれ… 髪の毛おろした趙雲かっこよくて素敵ですね。

ダウンロード (2)

これは十三支演義2の発言まとめです(作成:発言メーカー様)

このまま2趙雲の思い出話も。
戦のあとは気が昂ぶるってそういう意味~!?キャ~♡とかのたまってたら1よりもさらにハードモードな展開がきて正直ビビり散らかしました。えっこれ趙雲√だよね?ここ一番の""凄惨""なんですけど…?
色々、本当に色々あったんですけど、結果的にこの√、趙雲の愛を感じられてすごくよかったな~と思いました。あと、これ乙女ゲームだったわ…ってなりました。

趙雲みたいに裏表とかはない善性の塊みたいなキャラが、その”性格の延長としての”わがままさとか頑固さみたいなのが見えてくるのすごくよかったです。ツンデレとかそういうのよりギャップがないぶん地味にうつるかもしれないけど、私はこういうのが好きなんだよな〜って改めて思いました。
趙雲、心も体もキャパシティが普通の人間の数倍あるタイプだから満杯になっても気づかれなくて突然フッて死んでしまいそう感あって時々ヒヤヒヤしますね。関羽もそういうとこあるけど。グッドエンドではおめでた発覚で本当に幸せでこっちまで嬉しくなりました。
趙雲からの揺るがぬ愛(まぁ揺るがぬ愛は曹操様もあるけど…)と好意が根底にあり続けた√なので、シナリオのえげつなさもなんとか耐えれたし安心感もありました。良かったです!


ところでバッドエンド、ちょっとそこに座りなさい。

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地獄のブッ壊れ、郭嘉ちゃん。

グッドエンドではBLACK LAGOONの双子さながらの最期を見せつけてくれた、曹操様とは違う方向のヤバ男郭嘉ちゃんですが、バッドエンドではあまりにも好きに生きすぎてていいかげんにせえと思いました。
この関羽絶対指とか歯とかいくつか無いでしょって思ったらもっととんでもないものがなくなっていました。どうしてくれるんだよ。やばすぎて乾いた笑いが出ました。
グッドエンドでの妊娠発覚というラブ&ハッピー展開とはうらはらにバッドエンドでは故郷の村は焼かれ親は殺され目の前で子供は惨殺され愛する男も失った上に最後は薬で正気を失わされて耳まで落とされるっていう地獄の煮凝りみたいなことになるの、スタッフ様は趙雲を本当にどうしたいんですかね?

張飛

好意を向けてくれるのに曹操様と地獄の鬼ごっこをしたりしてたのが可哀そうになってスタート。
いや~~~~長すぎた片思い、成就本当におめでとう!!!張飛√はとにかく十三支の仲間たちの掛け合いが面白くてずっと笑ってました。
お祭りの時のやりとりとか、途中で再会するところとかはギャップでドキドキしちゃったよ!でも基本的にはずっとブレずに姉貴を慕ってくれるのが良いですね。途中から「姉貴~」を使い分けておねだりとかしていたの、弟属性が見えて笑いました。
三国志は三國無双、三国恋戦記、雷子あたりのコンテンツで触れてきただけのにわかなのですが、ちゃんと史実に則って橋の上での戦いがクライマックスになってたのアツかったです。ハッピーエンドで殺意が入り混じる世平おじさんが見れたのも良かったです。

突然雷子の話をして申し訳ありませんがマジで面白いのでやってください。人がたくさん死ぬ。

2の張飛は冒頭からどえらい目にあったせいか、1から続けてやるとその成長ぶりにツイッターで感想をつぶやくのも忘れて無言でプレイし続けてしまいますね。幼馴染の男が好きな人向け!って√になってたなと思います。もちろん私も幼馴染の男が好きなんだけど、張飛に関しては1のイメージ強かったからなんというか普通の(?)幼馴染になっちゃったな!って感じでした。でもメチャクチャ良かった〜!
バッドエンドはシンプルに悲惨でしたね。まぁどの√でも悲惨なんですけどね。

張遼

張遼ちゃん!!!!!
私あるあるなんですけど、シナリオが好きで逆に呟くことがないタイプのキャラです(いませんか?そういうキャラ…)
間違いなく曹操・趙雲に次いで好きなキャラに名前を上げるんですけど、彼に関しては1も2も「良かった~!」という感じでした。当時描いた感想イラストにも「なんか普通に好きなので逆に感想が難しい」って書いてありました。わかる。
他のキャラとは違い呂布様の懐に飛び込むことになるので、シナリオが目新しかったのが良かったですね。呂布様の物まねをする張遼ちゃんでメチャ笑いました。2の夏侯惇の物まねをするのも笑いましたが。っていうか2の曹操軍、面白すぎませんか?
ラストのピカチュウVSピカチュウで涙しつつ優しくて可愛くて怖い張遼ちゃん最高でした。あと呂布様もスゴかったです。
ところで2の、張遼が関羽の心臓を診るための胸に手を当てたシーンの趙雲怖すぎて最高でした。

劉備

劉備ルート、不思議で面白い話でした。
シンプルに設定がおいしすぎませんか?頭と体の成長を犠牲に、猫族の呪いを引き受けて、それでも自分だけが置いて行かれることに苦しむ彼と、彼への愛を確かめてゆく関羽の話はすごくシナリオとして好きでした。
私はもともと幼い攻略対象が好きなんですけど、あの中身はオトナで見た目だけあのままの劉備はどどドツボでしたね…… 大人じゃない姿で大人になってる時の劉備、哀れで涙をさそうものではありますがそれはそれとして不思議な魅力となっていて最高でした。いや〜美味しいなこれは、美味しい設定ですよ。あと、何が良かったって大人の姿にならないままのところですね。よくわかっていらっしゃる。そしてバッドエンドも曹操と双璧をなすえげつなさでしたね。よくわかっていらっしゃる…
実は2の劉備は未プレイなので早くクリアしてしまいたいです。

夏侯惇

※夏侯惇好きな人は薄目で飛ばすことを推奨※

正直プレイ最初の方は「なんで乙女ゲームでこんなに怒鳴り散らされないといけないんだ…?」と思いながら進めていました。人気投票ランキングを見たらかなり上位にいたので思わず「十三支の女と趣味が合わねぇ!」と叫んでしまった。(そこまでしてやらなくても) 
夏侯惇√は結構甘いですよ!という言葉を信じて今日こそアイツをデレさせてやると思いながらプレイし、なんとか面白くなるあたりまで進めて、明け方に関羽の部屋から出てくる部下を見て察する曹操様に笑ったりするくらいには余裕を持つことができました。関羽が強すぎてちょっと可哀そうになった。
というか夏侯淵とのアレソレ、「ジャンル替えした神絵師の新ジャンルを一緒にディスってたフォロワーが神絵師と同じく新ジャンルにハマりだしてアンチになる図」すぎて涙がでました。最終的にアンチ過激化して自演して炎上してジャンルから永久に去ってしまうあたりまで含めて不憫で仕方なかったです。でもねわかるよ夏侯淵…何年も同ジャンル同カプ解釈はいつも一致してた最高のフォロワーが今まで地雷だった系統の新しいコンテンツに神絵師の布教によってハマってしまう図、悔しくてたまらないよね…(何の話ですか?) 
結果的に前半部分とのギャップもあってすごくよかったと思います。まぁ頭からやるとまたもや罵声を浴びることになるのでもうちょっと優しくしてほしいです。
2の夏侯惇は元気だったらプレイします。

諸葛亮

面白かった!!!んですけど、この頃には感想をつぶやくのを忘れまくっていて彼の性癖の話しかしてなかったんでそこだけ拾ってきますね。
シナリオ自体が分かり合えない二人がどうにかして対話をがんばる話だったのですが、グッドエンドを迎えても彼のあの性癖の根幹たる部分が試し行動に基づいているあたり、人ってそんなに簡単には変われないしわかりあえないんだなと思いました。そういうところ、大好きです。
でも基本的には関羽は彼の噛み癖を嫌がっているようには見えず、理解があるのがグッときました。永久に交われない二人で、ずっと対話を続けて幸せになってくれ。

周瑜

遙か7の発売日が来てしまったので未プレイのまま放置されている男。絶対に好きなので時間つくってクリアします。クリアしたら感想追記しますね。


改めてみるとほとんど曹操様と趙雲とあと郭嘉ちゃんの話になってしまいましたが、十三支演義すごく面白かったです。
正直、粗もあるしプレイしててきつい部分もあったりはしたんですけど、それを補って余りある"勢い"みたいなのがこのゲームにはありますね。
惜しい部分はありつつもグイグイ引っ張って勢いで読ませてくるシナリオの強さはとても不思議な魅力があるなぁと思いました。
素敵なゲームをありがとうございました!

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