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🖊️中原中也 vs 太宰治 昭和のモラハラ事変「桃の花デスマッチ」

 そういえば、太宰治、壇一雄とあたりかまわず文学の話をしていたとき、それらしい青年太宰治に、きみ、ちょっときくが、花はなにが好きかねと言った。桃の花と太宰治は答えた。桃の花か、それらしい青年は笑ったように思われた。うん、と太宰治は頷いたが、それから花を咲かせていた文学段談に身がはいらなくなった。 話していてもそれらしい青年の笑いが気になるのか、桃の花と答えた自分が恥ずかしくなったのか、酒もまずそうに飲んでいたが、いつとなく太宰治はいなくなってしまった。太宰治がいなくなった後、それらしい青年も立ってしまったのか、ぼくたちの話に加わったのか、まったく記憶にない。ぼくたちの話に加わったのなら、それらしい青年が中原中也であること。中原中也がどんな青年であったか、すこしは覚えているはずである。 森敦

この話檀一雄にもエッセイがあってもっとホラーな話になっている。モモノハナ、檀一雄で検索でおそらく全集に入っていると思うが詳細は不明。(小説太宰治というのに入ってた)

太宰が座談会で小林秀雄の悪口を言う気も起こらないと発言していて、間違いなくみなさん同年代で、前の世代のスターといえば芥川龍之介で、衰弱死したことからみないろいろな屈折をした上に戦争も起こる。

ポイントは檀一雄側では喧嘩沙汰になっているが森敦が大して覚えていないと言うことで、あいつ中原中也だったんだ、みたいな回想。

しかし花でマウンティングとる風習に何か名前をつけたい。花ハラとか


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