2022年版『ミス・サイゴン』を無理やり総括してみるnote
『レ・ミゼラブル』と『ミス・サイゴン』は、私にとってボジョレヌーボーみたいな作品だ。ワインなんてロクに飲めない分際で何を言うかという話だが、数年おきにちょっとずつ形を変えて再演されるため、「今年のレミゼは/今年のサイゴンは〇〇だね!」みたいなノリで話題にしたくなる点が似ているのだ。しかし、である。
あまりにも久しぶり(2017年6月にブロードウェイで観たのが最後。日本版は同年1月の名古屋公演ぶり)だったからか、アフガニスタンやウクライナがチラつくご時世だからか、日本に住んでいる限り戦争をより強く意識せざるを得ない8月の上演だったからか、座組に知人が何人かいた(副指揮者に至っては楽理科の同級生!)からか、コロナによる中止やキャスト変更に翻弄されたからか。おそらくは複合的な要因により、今年のサイゴンは観るたびに割と異なる感想が浮かび、「どうだった?」と聞かれてもボジョレのようには答えられない事態に陥ってしまった。
その時々に感じたことは個人ブログ(非公開)に記してあるのだから、別に改めて総括なんてしなくていいのだが、大事な作品だからやはり何かしらは公に残しておきたい(が、既存媒体にレポートとして掲載していただくにはあまりにまとまらない)。ことに加えて、未だ探り切れていない有料noteの活用方法を前進させたい思いもあり、書いてみることにした。これは、過去に以下のようなサイゴン記事を書いてきた(一応プロの)おたくによる、2022年版サイゴンを、この東京公演が終わったタイミングで無理やり総括してみる試みです。
★公演パンフレット
★ぴあアプリ:西川大貴×海宝直人対談
★SPICE連載コラム(2020年執筆)
※駒田エンジニア、海宝クリス、仙名エレンについては、観られなかったため本記事では触れていません(ほかも全員触れてるわけではない)。遠征できたら追記します。※サイゴン中の帝劇写真をなんと撮りそびれていたため、画像は何年も前に訪れたベトナムで撮ったアメドリに登場する地名の写真です。追記:川越で海宝クリス観られたのですが、この感想を含めようと思うと一から書き直しになると気付いたため、取り急ぎ写真のみ変更しました…。
トゥイに落ち度がなさすぎたサイゴン?
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