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顔面ブロック

ひとつ、またひとつ。 10月のクイーンズランド北部 太陽の”迷惑”な寵愛を享受する季節 ただ在る、という意識を依り代に そこで立つ意味など考えもせず なにもない自分がそこに居た。 無意識が叫びあげる金切り声を 気づかぬふりをし、押し殺し、達観した末 流れ着いた場所で 整列した木々を世界とすれば 確かに存在する生命達を刈り取っていた。 悲しみも、喜びも、まして祈りなど 有意識の片隅の隙間にも無い 過ぎ去る時を納得する事で 人生の錨を下ろそうとしていた日に 1人の男性

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