似顔絵プリクラの失敗
クライアントの珍しい依頼
「ネーミングを、勝てば本機のグラフィックも」と依頼がありました、デザイン事務所に。シンクタンク(死語?)と扱われていたのでしょう。尊敬するG師匠の案が採用されて市場に出たのですが、大失敗。
ネーミングからしておやじギャグ
社内評価は高かったしー
試作機でプリクラしたしー
彼女や友人たちの評判も良かったしー
その名は「似テランジェロ」。ぼくの案「似テオルデ・ダ・ヴィンチ」は2位。どちらが採用されても…まだ20代でしたが、単なるおやじギャグ(笑)。
女子高生にウケる理由がない!
それ以前に企画がいけません。相手は女子高生。技術力優先でユーザーを理解していない、「プロダクト・アウト」の典型的な失敗例として語り継がれています…。良い経験にはなりました。
新規事業の難しさ
どれだけマーケティングしてもリスクはあります。1割成功すれば良い方。それを繰り返し大きくなった京都の大企業です。「コロンブスプロジェクト」という新規事業企画の一つでした。
当時流行していたプリント倶楽部の後発として、「センサー技術力で新風を!」という意気込みは良かったと思いますが、方向性が間違っていた。それは依頼を受けた時から分かっていましたが、お仕事お仕事♪
しかし、そのベンチャー精神は見習うところが多々あり、実際、担当した家庭用血圧計は大成功。今、正に新規事業を計画しているぼくにとっては、失敗の経験こそが活きてくる、と信じています。
ぼくが京都のカフェのオーナーになるまで 1,146