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2023/08/09 懐古

大学時代の友人2名と難波に出かけた。時々誘ってくれるので嬉しい。友達でいてくれてありがとうってなる。

カフェでお茶をしている時に、「大学に入学した年から10年くらい経つ?」と言われて、いやいや何言ってんのそんな訳ないでしょう(笑)と他人事のように笑いながら計算したら、あながち間違いではなくてみんなで血の気が引いた。

懐かしい気持ちに拍車をかけるため、自分たちのスマホに保存できている最古の写真群から、彼女らと一緒に写った思い出の写真を見せ合うことにした。

一緒に浴衣を着て夏祭りに出かけたり、岩盤浴へ行ったり、授業中にしょうもない落書きをしたり、バランスボールに乗って跳ねて頭から逆さに転んでいたり、学食を食べていたり、そういうのを見て懐かしさの余り笑いながら涙をこぼした。

ただ、この友人コミュニティ以上に部活(演劇部)の皆と撮った写真が多くて、体感だけどもフォルダの8割は部活だった。

友達との写真を探しているはずなのに、スクロールしているとどうしても部活の写真が大量に出てくる。それはそれで懐かしくて、別に今それを取り戻したいわけじゃないのに欲しくなってしまって、過去が欲しいってどういうことやねんと自分にツッコミを入れながら少し悲しく、つい物思いにふけてしまった。

みんな元気にしているだろうか。

あと、大学生にもなって全く洒落っ気がなく芋感の抜けない自分と、飲み会の余興のために来たセーラー服姿の自分と、当時流行っていた加工アプリ「SNOW」によって犬の舌がぺろんと生えたりウサギかネコかクマか知らないがなんかの耳が生えた自分と仲間たち、部活の仕様上色々揃っている衣装やウィッグなどを身につけた非日常的な自分や先輩を見て、胸の奥がむずむずしてしまった。

1回生、2回生の時の友人との写真はそれなりにあるけど、3回生、4回生と進むうちに、教職の単位取得に向かった私と、それ以外の単位取得に向かった友人とで進路が分かれ学内で会うタイミングが減り、それに伴って写真が減っていった。

写真フォルダを閉じて、今目の前にいる友人との会話にシフトチェンジする。2人の友人のうち1人は転職を考えていて、もう1人は大学を出たあとまた別の専門学校に入り学び直して、就きたい仕事に就けたらしい。明らかに時が過ぎたのだ。

古い写真を見た友人から「昔やったみたいにプリクラ撮ってみたいかも」と提案があり、27歳の3人組が青春を取り戻すためにプリクラ機へ向かった。

400円じゃなくて500円に値上がりしてたのもビックリしたし、画面操作するのに「残り10秒!」とめちゃめちゃ急かされて何もできなくてたじろいだ。できなさすぎて真っ白になった。落書きも仕様があまり分からなくて2枚しか描けずに終わり、あっけなさに笑ってしまった。もうダメだ。そして笑った。

パステルピンクで埋め尽くされた空間から退散して、あとは服や化粧品などを見ながらぶらぶら歩き、メガネを新調したいんだよね、などと実のない話をして、食事をして解散。楽しかった。

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