自分にとってのNo Use for a Nameというバンド。
最も良い物のことをごく普通に表現するならば「最高」という。最高に分類される自分が好きなアーティストは沢山いる。それこそ自分をPUNKの世界に導いてくれたGREENDAYや最もLIVEに足を運んだバンドRANCIDも最高だし、上げたら切りが無いぐらい最高なバンドは沢山いる。
でもこのNo Use for a Nameというバンドだけは自分の中では最高にも分類されない、異質の存在を放つバンドであり、このバンドが歌う楽曲によって人生の困難を幾度となく乗り越える事が出来たと言っても良い。まさに自分が生きる為に必要なバンドなんだと今となって改めて思う。
そもそもNo Use for a Nameとの出会いも奇跡的な出会いでした。
当時、New Found GloryというバンドのFrom The Screen To Your Stereo Part II というCDが欲しくてショップに買いに行ったのが出会いのきっかけ。
発売日に足を運んだので、新譜コーナー的な場所で目的のCDをすぐに発見するも、何故かその隣に並んでるCDが妙に気になり目的のCDの購入を辞めて、何故か前情報どころかバンド名もわからないそのCDを購入したのが出会い。それが、No Use for a Nameと出会い。
完璧なベストアルバム。
バンド構成も極々一般的なバンド構成ながら楽曲のレベルは一般的なバンド構成から奏でられる音源としてはかなりのハイレベルで、心に突き刺さる楽曲ばかり。「1番は?」と聞かれても正直答えに詰まってしまうほど、完璧に構成されたベストアルバムだと思う。自分が管理してる音楽再生プログラムから一番再生回数が多い曲だけ貼っておきます。
最高を超えた瞬間
人生、山あり谷ありなんて言葉がある通り、自分もそんな経験をしながらここまで生きている。そんな谷に当たる落ち込んだ時、何か壁にぶつかった時に聴いていた曲がNo Use for a Nameの曲。今までの人生で落ち込んだ事や壁にぶつかった事も幾度となくある。その度にNo Use for a Nameの楽曲を聴いてきたけど、なぜか前に聴いた時よりもより自分の中で進化して聴こえてくる。また日を改めて聴けば以前以上にまた別の日はそれ以上にと、同じ曲なはずなのに日が経てば経つほど楽曲が進化して行ってる。いつの日かNo Use for a Nameというバンドは自分の中では最高や良いといった単純な言葉で括られないバンドになっていた。これがいわゆる自分の中で最高を超えた瞬間なんだと思う。
TONY SLY
ベストの発売からしばらくして「Feel Good Record of the Year」というNo Use for a Nameの新譜がリリースされた。このアルバムも捨て曲無しの完璧なアルバムに仕上がっている。このアルバムが発売した年に購入したCDは他にも沢山あったけど、全部ひっくるめてもその年の最高だったアルバムはNo Use for a NameのFeel Good Record of the Yearだった。
次の新譜のリリースを期待して待っていた矢先、あるニュースが飛び込んでくる。ヴォーカル&ギターのTONY SLYが亡くなったという衝撃的なものだった。自分にこれだけ影響を与えてくれたバンドの中心人物の突然の死。なんとも言葉に出来ない衝撃を受けたのだけは今も覚えている。
No Use for a Nameは事実上の解散となってしまったが、楽曲は永遠に残り続けます。新譜はリリースされることは無いけど、きっと自分が死ぬまでNo Use for a Nameの曲は聴き続けていきます。ありがとうNo Use for a Name。
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