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最高傑作?駄作?賛否両論必至のストロークス新作「The New Abnormal」をぶった斬る!

どうもシンジです。ストロークスの新作『The New Abnormal』がリリースされました。7年ぶりの新作ということで、先行EPの3曲がてんでバラバラの方向性だったこともあり、果たしてアルバムはどんな音になるのか全然予測不能でしたが、アルバムをきいて自分なりの感想がまとまったので、ロックンシネマのYouTube動画でとりあげてます。 

このアルバム、ジュリアン・カサブランカスのソロアルバムとして評価すれば、ファーストアルバム以来の大傑作です!...が、しかし、ストロークスというバンドとしてのアルバムとしては、、もう限界でしょう。。っていう意見です。

語弊なく言ってしまえば、もともとストロークスはジュリアン・カサブランカスの個人プロジェクトです。それは初期の作品のジュリアンがつくったデモテープとアルバムの音をくらべれば一目瞭然です。ファーストアルバムはジュリアンのデモテを各プレイヤーが理解して演奏したアルバムなので、あの統一感と世界観、そして圧倒的に素晴らしい楽曲が生み出されたといって良いでしょう。また、メンバーがジュリアンの幼なじみや、学生時代の友人同志で結成されたバンドだけあって、各人がジュリアンと音楽的共通項が多かったし、ジュリアンもバンドの得意な演奏スタイルを理解していたってのがかなり大きいと思います。そういう意味で、ファーストアルバムの時点でのストロークスは、あの楽曲群を演奏するのに最適なプレイヤーの集まりだったってことが大きいと思います。

バンドがうまい具合に成長していって、ジュリアンの単独の曲だけでなく、メンバーの楽曲もとりいれたサードアルバムは、一聴するだけでバンドの充実感がわかるぐらい優れたバンドサウンドで、ストロークス自体が、あのアルバムが出た2006年当時の世界最強のバンドのひとつだったと言っていいくらい充実していたと思います。

とはいえ、やはり一つのバンドでずっとやってれば、閉鎖感やまんねりってのは起こるのは当然で、ここからジュリアンの音楽的な旅がはじまるんですが、2009年のソロアルバムを経て制作された2011年の4枚目のアルバムはバンドもファンも両者とも認める失敗アルバムで、結果、この音楽的挑戦の失敗が2010年代のストロークスおよびジュリアン・カサブランカスを迷走させた原因だと思います。

ちなみに直近のインタビューでジュリアンが今回の新作を自身のレコーディングで4つめに気に入ってるという発言をしていましたが、ストロークスのファースト、セカンドの名前はだしているのですが、もう一枚が何であるのか言及していないのですが、これ多分、ジュリアンのソロアルバムのことだと思います。なぜなら、その3枚と今作はジュリアン・カサブランカスのコントロールががっちりきいたアルバムだから、、、って気がするんですが、どうなんでしょう。

2013年の5枚目はストロークスらしいバンドサウンドが戻っていて、そんなに悪くないんだけど、印象もちょっと薄いし正直まんねり感がすごかったですからね。

そしてザ ヴォイズというバンドで出した2枚のアルバムで混沌をきわめたジュリアンが、出した答えが今回のアルバム...だと思います。久しぶりに統一感を感じられたアルバムですね、今回は。アルバムの内容は動画で語っていますので、コチラからチェックしてみてください。

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