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2022年7月のある朝。

 飲んだ水が口から零れ落ちる。2年前の7月のある朝、目覚めて階下へ降り、冷たい水を喉に流し込むと、口の左側から水がこぼれ落ちるのに気がついた。 念のため声を出して見ると、うまく発音が出来ない。脳梗塞という言葉が脳裏を掠めた。 落ち着こうと思い、しばらく椅子に座って、考えていたが、行きつけの病院が開くのを待って電話してみた。相談すると、すぐに救急車を呼ぶように言われた。 
 
 救急車が家まで来ると近所がうるさいので、近くの保健所に来てもらうようにして、自分から救急車まで歩いて行って救急車に乗り込んだ。 病院に着くまでの道中、問診を受け、脳梗塞に間違いないだろうという事だった。 幸い、すぐに処置が出来て軽い後遺症が残っただけで済んだ。

 右ラクナ梗塞と診断され、左半身に少し不自由があり、僅かな構音障害が認められた。リハビリも済ませ、2週間後には退院した。 退院して1週間後には塾での英語指導に復帰した。受験生を何人も抱えていたので、のんびり休んでられなかった。 

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