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海乃真珠の映画・ドラマnote(15)

常にマイナー映画しか探していないAmazonプライムビデオでこんな傑作に出会えるなんて! ということで、今回は「トランス・ワールド」の感想を。

人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサは、同じように車のトラブルで立ち往生しているトムに遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに。
監督 ジャック・ヘラー
主演 サラ・パクストン, スコット・イーストウッド, キャサリン・ウォーターストーン

まず、このあらすじから想像もつかない展開になっていきます。前半は何が起こっているのかわからない、またホラーになるのか、サスペンスになるのか、予想もつかない感じで進んでいくので目が離せません。

出てくるのはほぼ4人の役者のみ。そして深い森とそこにポツンとある小屋だけ。本当にスリリングな展開の果てに、驚きと深い感動が待っています。

1回見ただけなので、ここはどういうことだろう?みたいな疑問もいくつかありますが、まあそんな些細なことは気にならない、役者の演技と脚本の素晴らしさが際立つ傑作でした。

クリント・イーストウッドの息子のスコット・イーストウッドもカッコ良い。本作では目が全然笑っておらず、そこに狂気を感じてしまいましたが、別にそんな役ではないんですよね。ただ、それが、序盤の恐怖感にも繋がっていたように思います。

映画の現題は「ENTER NOWHERE」。私はこっちのタイトルの方が好きですね。主人公たちは異次元の世界に入っちゃったわけだしね。

こういう限定された状況での不思議な話を書いてみたいと思っているので、大いに刺激を受けました。おすすめです。


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