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海乃真珠の映画・ドラマnote(17)

久々に何も予定がない休日。外は雨。静かに映画を見ることにしました。

今回は偶然の出会いを楽しもう、と、Amazon Prime Videoを開いて一番最初に出てきた「INFINI/インフィニ」という作品を見ることにしました。予備知識ゼロ。ジャケットからSFかな、ということくらいしかわかりません。こうやって見始めるのって楽しいです。

地球から最も離れた地、インフィニ。一体ここには"何"が潜んでいるのか?近未来。人類の多くは貧困にあえいでいた。貧困から抜け出す手段はスリップストリームという技術で遠くの惑星まで人間を転送させ、惑星にある基地で調査員として働くこと。貧困層であるウィット・カーマイケル...
監督 シェーン・アビス
主演 ダニエル・マクファーソン, グレース・ハン, ルーク・ヘムズワース
ジャンル SF, サスペンス

予想通り、SFでした。そして、私の好きな小説「ソラリス」の雰囲気に近い世界。ただし、この星に送り込まれるのは複数の救助のエキスパート。そこが一人で未知の存在と対峙する「ソラリス」とは違うところ。

惑星インフィニにテレポートして別の基地の消滅から逃げ伸びたウィット・カーマイケルを救いにいった隊員たち。彼らを待っていたのはウィット・カーマイケルともう一人の男。何かに感染していたその男は隊員を襲い、ゾンビさながらに次々と感染、隊員同士の殺し合いになっていきます。

やがて、感染の原因がわかるのですが、それは「インフィニ」の生命体によるものでした。オーパスと呼ばれる鉱石はマイナス10度で融解、人間が触れると感染(乗っ取られる)し、激しい生存競争を始めます。作中でも触れられますが、最強の存在を探しているのではないか、と。

序盤ではその生命体には知性がない、と思われていましたが、ラストはそれを覆す、ちょっといいお話になっていました。そこも、最後まで理解不能の惑星「ソラリス」とは違いましたね。何せ、私は小説の「ソラリス」が怖くて怖くて、あんな星に一人で置いていかれたら発狂するな、と思っています。最初から最初まで張り詰めるような緊迫感に包まれたこの映画は、そんな「ソラリス」な気分を味わせてくれたので楽しかったです。

将来人類が宇宙に出た時に、こんな未知との遭遇も十分あり得るだろうな、と考えさせられる作品でした。

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