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地続きの伏線のその先で

彼らのリアルがそのまま凝縮。

2/23リリース”東京”

2021年、SUPER BEAVERは全国各地の彼らのことを待っている人のもとに会いに行った。
それと並行して制作された本作。
実際に音で対話して得た感情も全部そのまま詰め込まれているのだろう。
それが綺麗事でも理想論でもないと言えるのは、彼らが直接届けたい感情を音・歌に乗せて響かせているから。

挫折も希望も、そして溢れてしまいそうなほどの愛情も詰め込んだ前作”アイラヴユー”から一年。


湧いてきた感情を、私の視点で綴ります。

02,人間
思い描く理想はあるのにそこには手が届かない。
人は人だと言いながらも比べてしまうし、そのせいで嫉妬するし落ち込む。
励まそうと思って言葉をかけたその優しさが裏目に出た。

”間違わない傷のない人なんて多分いないよ”
”丁寧に真面目に捥がくのが人間”

もしこれが自分一人の話だったら、屈せず踠いて努力できたのだろうか?

01,スペシャル
SUPER BEAVERがこれまで重ねてきた軌跡には様々な出会いがある。
そんな彼らが、
”自分自身のためだけにはもう選べなくなってきたこと 嬉しく思うのさ”
と表現したその一文にグッときてしまった。
ひとりで、メンバー4人のみで生きていないから、胸を張って言えるほどの「大切」に出会えたから、今があるんだと改めて教えてくれた。
だからこそ、出会えた「あなた」には幸せに会ってほしいと彼らが願うことも、それを彼ら自身の幸せだと定義できることも。


普通という名の基準値は自分のものさしで測れば良い。
根拠はないけれどそんな気がする。
聴いているだけでワクワクしてしまう”予感”という曲が好きだ。
”どうあったって自分は自分で どうやったって誰かにはなれない”
”他人の目なんてあって無いようなものさ 感性は自由”

MVに感動した。彼らにとっては普通のことなのかもしれないけれど、その普通がキラキラと輝いて見えた。


03, 名前を呼ぶよ
純粋で、ワクワクする感情と共に、印象に残る冒頭の、
”巡り合うことはやっぱりすごいね”
さらに頷けてしまうしそんな感情を共有できる今この瞬間が楽しいな。

04,  ふらり
自分のこれからのこと、一度決断したら変更が利かないなんてことはない。
そもそも模範解答がないから。
だったら肩の力抜いて自分の興味が赴くままに身を任せてしまうぐらいで良いのかもね。
芯は固い地続きの経年の記憶と共に。

09,  未来の話をしよう
地続きの経年の記憶には間違いなく喜びも後悔もあるはず。
後悔した経験は後悔のまま終わった?
未来のどこかで活きていることって割とあるんじゃない?
どんな記憶も抱きしめて未来の自分の糧にしてあげたいな。

10,  ロマン
過去の経験全てを伏線に。
今も昔もそして未来も繋がっている地続きの中で起こったことを、未来の自分が理想に近づいて笑っていられるための、伏線だと思って駆け抜けてみたいと本気で思う。
「頑張って良かった」と胸を張って言うための伏線。
”それぞれに頑張って”
伏線だらけの今をそれぞれのフィールドの最前線で努力している人に贈りたい。
だが、すでに頑張っている人に言うのはどこか気が引けるし、言われても素直に受け取れないことすらある。
なのに、伏線だらけの過去を抱きしめて駆け抜け続けるビーバーが表現したそれは不思議と腑に落ちた。
抱きしめてきた過去の伏線が繋がって今があるとアルバムを通して証明してくれている。
それでもなお、足を止めることはない。
私にとって彼らは、理想の未来のために捥がいてでも駆け抜けるための原動力だ。


地続きの今を懸命に努力するあなたに幸あれ。




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