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90'S COOL ROCK BOYS

OKAMOTO'S LIVE TOUR 2021 ”KNO WHERE” 
2021/12/02 Zepp Haneda

凄まじい高揚感。

ただ音楽が好きだからという理由でロックバンドを何十年も続けてきた彼らだからこそ、魅せてくれた時間であった。

これを書いている今はもう公演から一週間が経つ。
それでも変わらない高揚感からOKAMOTO'Sの音楽を求めて再生し続けている。
この目で見た光景が蘇ると共に、なんだか安心する。

そんな音楽体験をさせてくれた日のOKAMOTO'Sについてここに記したい。

18時30分 定刻スタート

"Pink Moon"のイントロと共にこの日の幕が上がった。
これからOKAMOTO'Sが始まるぞと実感が湧いてきた頃に姿を現したフロントマン オカモトショウ。
その姿が見えた時に何度も何度も聴き込んできた「KNO WHERE」というアルバムの曲たちをようやく実際に見れるというワクワクが止まらなかった。
マイクの前に立って堂々と歌い始めるショウさん。
待ち侘びた日を目の当たりにした瞬間。
1番が終わり明るくなったステージ。そこで全員の姿が見えた。
言うまでもなくボルテージはマックス。 

本当に好きで初めの一音でわかってしまうほどにイヤホン、スピーカー越しに聴き込んできた曲たちを本人が目の前で鳴らしている。それを直接受け取っている。
その時はもちろん、今振り返っても夢のようだった。

だから、一瞬一瞬を大切にしようとも思ったが、全てを音に任せてしまうのも良いなという思いから贅沢にOKAMOTO'Sの鳴らす音に身を任せた。
そうしたら手も身体も勝手に動いてた。
挙げた手に精一杯の想いを込めていた気がする。

目の前の光景を夢のようだった私は2曲目の”Young Japanese”の時点でそのかっこよさに引き込まれ、まさに余韻状態であった。

音源から伝わるかっこよさを裕に超えてくるから。

唸るように響くコウキさんのギターも、重低音がOKAMOTO'Sに彩りを与えるハマさんのベースも、一打一打に魂を込めて叩くレイジさんのドラムも、そして今では欠かせないブライアンさんのOKAMOTO'Sのロックを類を見ないものへと変えてしまうキーボードも、その全てが裕に超えていた。

そして、ショウさんのありのままの姿勢でこの場にいる一人一人に向けて届けるようなところに温かさを感じた。
本当に歌上手いし、英語の発音も綺麗だし彼の歌を聴いているだけでも最高のことだと思う。
そこに4人の演奏が加わる。それだけで贅沢だ。

だけど、見栄とかではなく、音楽が好きという気持ちでステージに立ってOKAMOTO'Sの音楽を待っているお客さんの前で歌っているんだという想いが伝わってきたので贅沢以上の感動の花マルを贈りたい。

紛れもなくロックスターだと心から確信した瞬間。

”俺たちは何者なのか、どこに向かうのか分かっている”

こんな言葉は自信がないと言えないと言っていたが、私が目の当たりにした彼らは自信に溢れていて今の最強モードを経て彼らはどこに向かうのかとても楽しみだし、その向かう先へ着いていきたいと思った。

忘れられないし、絶対忘れることはないだろうなと感じた瞬間がある。

”BROTHER”で一気に全員の手が挙がった瞬間だ。

どの瞬間を切り取っても思い思いにそれぞれが身振り手振りで楽しんでいた光景が浮かんでくる。 

でも”BROTHER”の息ぴったりなほどにパッと手が挙がった瞬間は格別だったように思う。
想いをひたすら込めて高く挙げた手。心の中で”Sing it!”。

アーティストとお客さんの想いが一つになる瞬間は格別でライブの醍醐味の一つだと思っている。

最強な5人が生み出すグルーヴと、それを楽しみに待ち遠しく思うお客さんの想いがどちらも最高でこの日ならではの感情、想いに溢れた空間だった。

きっとそう遠くないうちにライブでまた彼らに会えると思うのでこのおさまらない余韻を持って待ち侘びていようと思う。

幕が降りて思ったこと、”ロックバンドが好きで良かった”。


かっこよくてこれは実際に見ないと伝わりきらないなという音を鳴らす彼らだが、MCで繰り出すたわいもない話が本当におもしろい。
椅子代も払っているので、座ってじっくりと聞くべし。

そこも含めてOKAMOTO'S!


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