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The Police & Sting

The Police - Outlandos D'Amour (1978)

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 The Policeの1978年リリース、ファーストアルバム「Outlandos D'Amour」。パンクシーンを利用して出てきた説もあるけど、1978年はパンクでもない。The Clashがレゲエやダブに接近した時期だから、レゲエをロックに取り入れたポリスはその流れで。ルックスも攻撃的で、スティングは映画「さらば青春の光」のモッズリーダーのイメージもある。ところがスティングの自伝を読むと軽く映画出演の話が書かれていて、ポリスの活動の最中に急いで間に合わせて片付けた感じでちょっと肩透かしだった。それだけポリスの活動に力を入れていたと。パンクムーブメントもサラリと書いていた。

 ポリスのデビューアルバム「Outlandos D'Amour」は頻繁に演奏される名曲が並んでいる。しかも完成度が高いので後のアルバムと比べてもポリスの音楽はレベル差がない。プロ中のプロ的に狙って作ってソリッドでタイトに練られているからカッコ良いし、ファーストアルバムでここまでの完成度も他にない。「Next To You」でビートを効かせて刺激的に迫って「So Lonely」でスローダウンしたら途中からグイグイ進む。「Roxanne」は言わずもがなのレゲエ~カリプソ風味なポップソング。更に単調だけどドラムパターンが気になる「Hole In My Life」と各人が忙しくスウィングする「Peanuts」はアメリカンを意識している。そして「Can't Stand Losing You」もお得意のレゲエからメロディのはっきりしたスタイルのポリスソング。

 ポリスは、80sに被ったから良く聴いた。「Synchronicity」から遡ったけど、「Outlandos D'Amour」でエラくハマった。

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