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Night Ranger & Bon Jovi

Night Ranger - Dawn Patrol (1982)

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 ナイト・レンジャーのデビューアルバム「Dawn Patrol」。1982年のリリースだからもう30年近く前のアルバムで、ジェフ・ワトソンとブラッド・ギルズのギタープレイは見事です。美しい音色とトリッキーなプレイが特徴的で、AOR寄りのハードロックメロディや爽やかさや軽さは聴きやすい。以降のナイト・レンジャーはバラードバンドになったけど、「Dawn Patrol」やセカンドの「Midnight Madness」は軽快なアメリカンらしいハードロックの嵐でよろしいです。

 「Dawn Patrol」なら最初の「Don't Tell Me You Love Me」の軽やかさとキメ、そしてギターソロの華麗さが圧倒的。ギターソロはどの曲もこれ見よがしに速弾きが堪能できて、ハマっているから素晴らしい。ジャック・ブレイズの声も爽やかで、その流れから「Sing Me Away」と繋がってナイト・レンジャーらしさを確立。バラードバンドの名誉はアルバム「Dawn Patrol」でも「Call My Name」と素晴らしく良い曲を収録。そしてA面最後の雰囲気が壮大で大げさなロックチューン「Eddie's Comin' Out Tonight」もギターの始まりがカッコ良くマイナー調がよろしい。

 A面の良さに比べてB面はそれほどの出来映えでもなかったので、当時はアナログでA面ばかり聴いてた。久々にB面も聴くと構成やコーラス、楽曲レベルも高くて、CDなら非常に聴きやすい曲が詰まっていると思った。ギターもかなり弾きまくっているので案外楽しめた作品。

 アルバムジャケットもクールなセンスだし、誰からも嫌われない音の作り方も見事。更にランディ・ローズ亡き後のオジー・オズボーンのバンドでのギタリストを務めたブラッド・ギルズの宣伝文句もあり、バブリーな時代の音だけど楽しめます。

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