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70s British Rock 【T・V・W・Z】

Tear Gas - Piggy Go Getter (1970)

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 英国の空気は奥深くて面白いし、聴いてて染み入るトコ多いし、聴き親しんでるから馴染み深い。ブルースロックはそれこそロック好きだと認識した頃からの付き合いだ。そんなことで、メジャーから少々離れてTeag Gasの「Piggy Go Getter」、1970年のファーストアルバム。

 ブルースロックらしいギターだと思って聴き始めたけど、到底そんな事なく正しく英国ロック。そうとしか言えない風味を味わえる。牧歌的でアコースティック的な世界もあれば後に通じるハードロック路線もあったり、言うならばビートルズの発展系とも言える作風もある。このバンドは後にアレックス・ハーヴェイ・センセーショナル・バンドに発展するけど、ベースは後にマイケル・シェンカー・グループに参加するクリス・グレン。ドラムのテッド・マッケンナもこの後のアルバムから参加しているから、この人達凄い長い付き合いです。

 Teag Gasそのものはかなりレベルも高く、何でこういうのが後の世代にきちんと残されていかないのかと思う作品。今時の何かを聴くならこの辺聴いてる方が全然楽しいと思う。みんな真剣に何もないところからロックを作ってるからアイディア豊富でギターにしてもエグく弾いてくれるし、ドラムもドカドカと騒ぎ立ててて楽しめる。それでいて繊細で美しい音色で鳴ってる、良く聴けばコンガも鳴ってる。なんて頼もしい…。

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好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪