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Roxy Music & Bryan Ferry

Roxy Music - Roxy Music (1972)

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 ロキシー・ミュージックはアルバム単位ではもちろんファーストから順に聴いたし、やはりグラムロックのもとに売り出されたバンドなので昔から何回も挑戦したけど全然受け付けなかった。大人になれば聴けるだろうと思ってたので実に久しぶりの挑戦になりました。バンドのメンバーはイーノからエディ・ジョブスン、フィル・マンザネラと揃えばプログレ好きなら結構なメンツで、楽しめそう。

 ところが、何枚かアルバムを聴いて更にベスト盤まで聴いてもダメだった。受け付けない。何でだろう?ロックよな、とふと思う。後期を聴いてるとデュランデュランと変わらない。イーノがいた頃のロキシーはまだ前衛的で、ヘンなイギリスのサウンドだけど、グラムロックから入ってるから「なんか違う」感じ。イーノが抜けてからのいわゆるヨーロッパのデカダンなバンド時代だとスパイスもないのでロックには聞こえない。人には色々なロック感があるからこれがロックな人もいるけど、自分はちょっと違う。せっかく気合いを入れて聴いたにもかかわらずダメだったから今後一生ダメだと思う。そういうのは他にもあるけど、それも一生ダメかもしれない。

 初期二作はイーノ時代の傑作で、ある種新進なサウンドだったので価値はある。そしてジャケットが話題になった「Country Life」、更にミック・ジャガーの奥方となるジェリー・ホールを起用した美しき「Siren」と素晴らしい栄光記録には違いないし、やはりヨーロッパらしさを打ち出したデカダンで怪しげなサウンドは唯一無二。更に「Avalon」では最早音楽界最高の音質のレコードとまで評されたアルバムを発表して、これを最高傑作に挙げる人もいる。これくらいは知識的に知ってるし聴いたけどしょうがない。

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