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U.S. 90s Hard & Heavy

Dream Theater - Images and Words (1992)

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 テクニカルプログレッシヴメタルバンドの代名詞と呼ばれるドリームシアターだが、決してそれだけでなくしっかりとした音楽性の上に成り立って、ニッチなファンを大量に引き寄せている。往年のプログレファンも納得できるレベルと音楽性は新しいファンはもちろん、イエス大好きファンなどにも訴えかけた。自分はイエス好きではないからそういう表現だと聴く気なくなるので、逆効果。90年代に入って活躍したバンドは、あまり聴いてないが、ドリムシはよく目にした。

 クイーンズライクと同じ気分で気軽に入手した「Images and Words」。パッと聴いた印象ではギターが凄くてバンドの力量がハンパなく上手い。その分音に纏まりがあって展開も激しいし、変拍子もキメ的にバシバシ入ってコーラスワークも完璧。曲全体をメロトロンで包んだら最高かと余計な事考えたけど凄い。

Dream Theater - Awake (1994)

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 Dream Theaterの3枚目の作品「Awake」。若気の至りである方がバンドの本質が聴けるから。前作「Images & Words」が売れて今作も期待の一枚で、全盛期で脂の乗ってる時期だから悪いはずもないし、聴く人によっては天下一品の作品と。こうも簡単に変拍子や転調、曲のメリハリを付けて出来るのか、それも割とキャッチーなメロディラインで。今時のバンドならこれが普通のアレンジだけど、アルバムは1994年作で、一方でグランジが終わったばかりの頃。こんな複雑なバンドがアメリカから出てきてウケた。音楽リスナーは頭使う音楽も求めていたと証明された。

 綺麗に纏まっている音でテクニックは完璧だし、音楽的に不安定な要素はまったく見当たらず、楽曲も狙い通りに練られて作られている。ロックではなく音楽アルバム。そういう意味では当たり前のクォリティを持った作品で非の打ち所はないが、自分好みではない。いつになったら理解出来るようのか、理解出来なくても良いけど本質的な所で音楽好きとは自分に気づく。

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好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪