見出し画像

70s British Hard Rock #2【E-J】

Elias Hulk - Unchained (1970)

画像21

 勝手に英国B級ロックの世界に脚を突っ込むのが自分の流れはいつもの性か。もうそれほどここに出せる聴き残しのアルバムも多くないと思うが、まだ埋もれているアルバムはたくさん残されている。発掘モノはともかくながら昔は全然手に入れられなかったアルバムも今はクリックひとつで少なくともDLやCDで買えるし、YouTubeで聞けるアイテムが多い。昔はブツに拘ってたから探して買ったけど最近はキリがないからそこまでのバンドと聴けるだけでいいバンドと分けてる。そもそもCDを何枚も持っててもMacで聞いてるし、棚に行けばある事分かっててもYoutubeで聞いてる。

 1970年にYoung BloodからリリースされたElias Hulkの唯一作「Unchained」。何かの本でジャケット見て、興味ソソられるようなレビューが書かれてて、多分Zeppelinの云々とか。それでジャケットこれだからダサすぎるし、絶対に忘れないジャケットと思いながらウロウロしてたけど、まるで見かけなく時は過ぎ去り、CD時代に見た事もなかった。いつ出たか知らないけど、ふと見てたらこのダサダサのジャケットを思い出した。簡単に手に入るとは嬉しい。

 聞いてみればそれはもう想像通りのダサダサさ加減で堪らない。誰が聴くのか、くらいの悪評が書かれてるけど、多分その通りにダサくて下手な演奏が収められてる。ただ、凄く暑苦しいくらいに熱いプレイ。空気もバンドも。やりたい事はこういうブルース調ハードロックでエネルギーをぶつけたかったのが分かるし、そのままやってる。それなりに多彩な曲調を振り分けながらやってるし、もうちょっと演奏がまともでプロダクションがしっかりしてたらハジけたかもしれない。普通に英国ロック好きなら好きし、多分聞いている人も多いだろう。躊躇してる方には、他になければコレもいいかもとオススメはするか。

ここから先は

19,655字 / 21画像
この記事のみ ¥ 100

好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪