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00s U.K. Progressive Rock #2 【M-T】

Magenta - Seven (2004)

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 2004年リリースのマジェンタの三枚目「Seven」。一般的には名作と呼ばれ、プログレバンドの位置付けで捉えられる。冒頭からイエスやジェネシスな曲とメロディで、苦手な世界の音だった。それでも聴き続けるが、2曲目以降はそんな曲も大してなく、マジェンタの姿勢を打ち出している。最初からそうしてくれと思うが。

 クリスティーナ嬢が歌っているが、アルバム全編、楽曲のシュールさもあって、ルネッサンスやトラッドフォークや普通のアイルランド/英国の女性歌モノポップスを聴いている感覚に陥ってくる。プログレッシブと呼ばれるのは楽曲構成の一部や展開か。「Seven」は「七つの大罪」をテーマとして作られてて、10分以上の楽曲で見せ場があるが、非常に聴きやすくハマれる美しさを持っている。確かに名盤と呼ばれると思う。

 メロディアスな歌、強調し過ぎない楽曲の音、世界観の構築などもっと一般受けするべき音。ちなみに英国のバンドなので、ハマりやすい音です。所々で出てくるイエス風味は苦手だが。

Mermaind Kiss - Etarlis (2007)

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 すっかりとしっとりした女流ボーカルの歌声と自然な旋律のサウンドに癒やされている日々が続いているけど、悪くない。

 英国のバンド、Mermaid Kissの2007年3枚目のアルバム「Etarlis」。かなりの名作で、しっとりと美しく数名の女性ボーカルが歌い上げて、音はケルティックなバンドと紹介されている。ケルト風味は入ってるが、そこに固執しないで旋律の一つとして上手く使いこなしている。普通にポップに聴こえる面もあるけど、明らかに英国ロックでネオプログレ的な分類に入ってくる音。

 初期作品は聴いてないけど、「Etarlis」で遂に化けたらしいので一番良い作品を聴いているだろう。陰鬱だけど希望の光が見えている歌声とメロディで絶望する事なく漂い続けるイメージ。周期的に聴きながら発掘してる好みな世界。

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好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪