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Van Halen & D.L.Roth &Chickenfoot

Van Halen - In The Club 1976

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 どんな大物バンドでも若かりし頃にはそれこそ誰かに憧れてバンド始めたりしてる。元々ミュージシャンになる英才教育を受けてきたヒトなら別だけど、あまりそういう人もロックの世界には多くないし、やっぱりテレビ見て衝撃受けたり、何か聴いてぶっ飛んでハマったりと、そういう人が多い。そこからどれだけ追求してセンスを磨いたり、実は天才だったりして、人生を分けて行く。そもそも天才がそういう衝撃を受けてやり始めるとそこで歴史が開かれていく。今でもギタリスト史の中で圧倒的な輝きを放っているエディ・バン・ヘイレンもそういう閃きから天才を活かしてきた人だ。

 Van Halenもバンド組んでから当面は偉大なるバンド達の曲をひたすらカバーしてクラブ周りをして知られてて、その数ざっと300曲と言われた。実際知らないけど、あの才能からそれくらいは軽くコピーして弾けて、バンドも出来ただろう。そんな逸話の一部が確かめられるFMラジオソースレベルで残されている1976年のライブのワンシーン。アマゾンでもこのアングラソースが「In The Club 1976」で手に入るのでこれが天才のカバーで驚く発見ばかり。キッスにZZトップ、ツェッペリンにエアロスミスで、当時流行していた曲を続々とカバーしてた。そこは熱いウチに熱い曲をオーディエンスに届けるショウマンシップか、見事な選曲と同時に凄いデイヴの歌声の幅の広さと余裕のパフォーマンス。こんなに歌声の幅広かったのか。どの曲も余裕でこなしてるボーカリストの凄さが印象的。上手いくはないがあのパフォーマンスはこの時点で健在でこの歌だから驚く。

 そして圧巻なエディのギタープレイ。どんな曲でもコピーされているのは当然として、あのエディのギターの音で、更にLed Zeppelinの「Hots On Nowhere」をカバーして、これだけの演奏だ。変拍子にも聞こえるヘンなリフを安々とアレンジしながら弾いて、デイヴもヘンなトコロで歌が入ってくるぶっ飛びなカバー。他の曲はヘンでもないからともかく、この曲は相当ヘンなのにこれだけやってるのは驚く。やっぱり時代を変えたバンドだったとつくづく。このCDだとカバーだけでなくファーストやセカンドに入ってくる曲もプレイされてて、最初期のVan Halenのライブの勢いを見せつけられる演奏で凄いとしか出てこない。音の多少の悪さは気にならないパフォーマンス力の勝利。世界を制するはず。

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