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ジーズアカデミーDeployフェーズ終了「トキメキをブルーピリオドにのせて」

月に1本と決めていたnote。
ただ、8月は書けなかった。
正確にいえば、書く時間がなかったのではなく、筆をとる気になれなかった。

7-8月のDeployフェーズとは、大学で言うならば専門科目のようなもので、それが終わる8月後半からは、メンタリングフェーズ、つまりは卒業制作をつくるだけの時間になる。

毎日、毎日、コードを書いていた。
トレーニングとして毎日取り組んでいたPaizaのスコアは順調にあがっていった。
その一方で、自分のサービスをつくろうとした途端、手は重たくなった。

つくっている本人が一番わかる。自分のサービスであるはずなのに、「つくらされている」と。

サービスをつくるために、解像度をあげることはとても大事だ。

どんなサービスにだって、お客様がいて、そのお客様に価値を届けるためにサービスがある。そんなことは当たり前なのだが、そんな前提が成立していないサービスは沢山ある。だからこそ、解像度をあげるためには、お客様の声に耳を傾けなれけばならない。

一方で、『イシューからはじめよ』にもある通り、「知り過ぎるとバカになる」。
1次情報に触れることは、とても大事である。しかしながら、情報を集めすぎることは、情報収集の効率が悪くなるだけでなく「バカになる」。

ひとつひとつのケースに詳しくなればなるほど、その事象の背景にある変数が沢山見えてくる。
そうなると「これはこれ、あれはあれ」とその事象の特殊性に目が行くようになる。それらを統合して解決するためのアイデアが湧いてこなくなってくる。

大量に情報を集めたのに、陳腐なアイデアしか湧いてこない。なによりもその過程のなかで「トキメキ」のような愛らしさを失ってしまったのだろう。

そして、それをいざ自分の手で組み上げようとしてみても、頭では「正しそう」だと思える一方で、なんだか「ノッてこない」。

進まないプロダクト。皮肉にもあがっていくPaizaのスコア。
なんだか、もどかしい日々が続いた。

そんなある日、スマイルズ・遠山正道さんの記事を読んだ。


スマイルズでは、新しい事業をはじめるにあたって、以下の4項目を大切にしているのだと。
そして「『なんでやりたかったんだっけ?』の問いは後に救いになる」と。

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自分はどこか、世の中の問題と、解決することの意義だけを追いかけて、サービスを考えてしまっていたのかもしれない。

「トキメキを大事にしていいんだ」そう思えたら、なんだか気分が楽になった。
そしてつくりたいものが、また頭をもたげてきた。

あらためて湧いてきた「それ」をデザインや要件に落とそうとする筆は、なんとも軽やかだった。

解像度が低くていいなんて言ってない、意義がないサービスに人が集まる時代でもない。
ただ、きっと「トキメキ」や「必然性」のないサービスは続けられない。

こうやって文章を書くことと、サービスをつくることはどこか似ている行為なのだろう。
「好きなことをやる」そう思えたら、なんだか吹っ切れてきた。
そして、いまこの文章を書いている。

さあ、つくろうじゃないか!
あと1ヶ月。自分の全部をここに乗せて、愛情深く、つくろうじゃないか。

最後に、心弱くなったとき、寄り添ってくれた名作に捧げます。
「俺が書く絵は 俺が好きな絵にしよう…!」

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