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フリーランス(的なひとたち)のための経営note

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フリーランスや、フリーランスになろうかどうか考えているひとたちのためになったり、ならなかったりする雑文をまとめてみました。
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以前、そこそこ反響をいただいた「インボイス制度」の解説記事( https://note.com/rockaku/n/n01c4f49bba4f )の動画版が公開されました。 ⇒ https://youtu.be/j-7SapMaSl0 クリエイター専門の会計マネジメントを手がける福島氏の解説付きです。

インボイス制度とフリーランスの行方と失われてしまうかも知れない何かについて

先に断っておきますが、この記事の内容は、専門家ではない「元フリーランス」である僕の偏った主観がいろいろ混ざってますので、制度の解釈とかちょっとズレてるかもしれません。疑わしいと思う人は、ちゃんと専門家に確認してくださいね。あと、指摘いただいたら調べて素直に直します! はじめに 先日 (2019年9月下旬)、Twitterにざーっと書いたスレッドに対して意外なほど反響があったことと、一部、僕が誤解を招く表現をしていたこともあって、改めてnoteでインボイス制度に対する僕の見

「制作会社の安定」と「個人の成長」の間にあるジレンマ

僕は社会に出てから独立するまでの約6年間で3社ほど「制作会社」という業態で働いていました。制作会社の定義は色々ですが、基本、その名の通り、「受託制作を主たる業務とする」会社です。 で、この制作会社というものを、いつの間にか自分が経営する立場になって(僕がやってるRockakuが制作会社なのかどうかはよくわからなりつつありますが)、「制作会社を安定させる方法」と、「所属するクリエイターたちを成長させる方法」って、極めて相性がよくないというか、合理的には交わりにくいってことに気

クリエイター(的職域)の事業ドメインについて考えてみる

なぜ、言葉にまつわる仕事ばかりが舞い込むんですか? ども。Rockakuっちゅうコピーライター事務所の代表やってる森田です。今回のテーマはこの書き出し↑1行目で言う「コピーライター事務所」みたいな言葉の話。自分の仕事をカテゴライズする看板というか……ちょっとそれっぽく言えば「事業ドメイン」についてです。 現在、弊社ではコピーライターを募集しているんですが、エントリーメールとか面接とかの過程でこんな話がよく出ます。※採用は2019年の話です 「なぜ、言葉にまつわる仕事ばか

40歳・社長の自分から、30歳・全力フリーランスの自分へ。

とりあえずmixi日記さらしておこうか ※ごめんなさい実用性のある話を読みたい人は2段落目からがおすすめです 拝啓 30歳くらいの森田くんへ。くん?さん? どっちも気持ち悪いな。まあ、いいや、お前さんへ。 10年後……つまり、2019年3月のお前さんですよ。 さっき確認のために10年前のmixi日記を見てみたんだけど、けっこう働いてるねえ。あ、そうそう、まだmixiは存在してるよ。あ、でも、もう招待制じゃないよ。こういうときにしか見ない感じになったなあ。しかし、SNSの

フリーランス時代に直面した「知られていないこと」の恐怖と、「知られる」の数値化について

1st Question:あなたは誰ですか? こんなこと自分で言うのもなんですが、僕の講座(だいたいライティング系)はけっこう集客力があるらしくて、オープンイベントでも、官公庁の研修でも、たいがい満席近くなります。ここ数年、自分でも不思議なくらいの盛況ぶりが続いているわけですが、実際、本気で自分でも不思議だと思っていたので、開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまったわけですよ。 「ええ、本日も一杯のお運びでありがとうございます。ところで、この中で、僕のファンだと言う方、書

はぐれコピーライターが勝手に編み出した、ポートフォリオ編集入門

居酒屋ですれば説教になる。 noteに書けばコンテンツになる。なんなんですかね。歳のせいなのか。あるいは決算前にして過去最高の業績が確定して(社員たちのおかげだから自慢しときます!)気が抜けてしまったのか、はたまた半年以上にわたってディレクションとコピーワークを担当していた「八王子ブランドメッセージ」のプロジェクトが一段落したからなのか……妙に自分の経験を言語化することに熱が入ってしまっています。 ここ最近書いてきた フリーランスと「生々しい経営」について にしても、それで

商売の基本は『大航海時代』が教えてくれた

※自社サイトより転載 僕は、極小ではありますけど、会社の経営をやってまして、一応、トップセールスを兼務している状況でもあったりします。 正直、Rockakuは、こういう分野で、こういう規模では、 それなりに営業が上手く行っている会社ではある。という自負もあり、 フリーランス時代含めて9年間、売上げが前年度を割ったことは1度もありません。 でも、僕自身は独立以前、営業経験はおろか、見積すらつくったことがない、商売の“しょ”の字も知らないど素人でした。まあ、今もビジネスマン

それでも会社を辞めてしまったひとへ

■「例の記事」に関する反省的なあれこれ(↑このサムネイルはなんの写真でしょうか? 正解は後半で) ふと思い立って書いた フリーランスと「生々しい経営」について という記事が、バズると言うほどではないものの、しばらくTwitterとnoteの通知が止まらないくらいの反響をいただいて、想像以上に多くの方の目に触れたことについて、今、ちょっと冷静になって考えています。 あの記事を書こうと思ったのは、Twitterかなにかで「1記事3000〜4000円のお仕事をやってくださるフリー

「脱社畜」の向こう側に潜む「ブラックフリーランス」という闇

■「社畜」=30年近く前の流行語先に言っておきたいんですが、僕は「社畜」という言葉がちょっと嫌いです。自虐ネタとしても、被害者っぽい愚痴としても、なんか「残念な人たちだなあ」としか思えないし、家畜に失礼なんじゃいかとさえ思うわけです。いずれにしても誰も得しない言葉だよなあとは思います。 ただ、これは、僕が「社畜」な状態になるまで会社勤めができる耐性・適性を持ってないだけだったりするので、ぶっちゃけ社会人としてのスペックは間違いなく僕の方がだいぶ低いので、怒らないでおくんなさ