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《音楽》目線が上がるような広大な地に想いを馳せたくなる音楽

いつもとは毛色を変えて、今日は音楽のお話です。

さっきradikoで「朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0」に流れてた曲がとても良かったので、素敵な音楽を聴いた後の気持ちそのままでnoteを書いてます。

それではタイトルコール🎺

《目線が上がるような広大な地に想いを馳せたくなるような音楽特集》

1曲目は

▫️ボロディン 中央アジアの草原にて

バイオリンのフラジオ(弦を押さえず、ふわっと指を置いて鳴らす音)
この音から始まると、人工物の音が一つも鳴らない大自然に立たされた錯覚に陥ります。

澄み切った世界を「しーん…」という音のない擬音で表現した人は、きっとこのフラジオの様な音を聴き取ったのかなと思います。

さえぎる物がない世界に立つと、視線は遠くへ…自然と目線は上がります。

個人的には1:25くらいにくるオーボエが大好きです。装飾音がそこかしこに散りばめられていて不思議な世界観になるんですよね。


不思議な感じ
解像度がはっきりしない感じ
もやもやする
なんなんだろう…この感じ

って気持ちは後の弦楽器の伸びやかなメロディで解決させてもらえます。

この瞬間が最高に素敵です。


さて…2曲目は

▫️ラフマニノフ交響曲第2番 三楽章

この動画の33:00が三楽章の始まりなのですが、出だしから魅力たっぷりのメロディが流れてきて、バイオリンの伴奏の上でのびのびと歌うクラリネットのソロにはうっとりします。

今日のお昼は、ゆったりとしたクラリネットのテンポに合わせて深呼吸をし、この世界観に浸ってきました。


この曲は何度も聴いているのに、いつも感情が高まって涙腺が刺激されるんですよね。歌詞はないので全て妄想の域なのですが

別れる必要はなかったように思えるけど
小さな歪みがずっと残っていて
きっとタイミングが違っていれば
もっと長く一緒にいられただろう。
そんな未来もあったと思うけど
溢れる悲しさを押し殺して
前に進む
進むしかない
涙が溢れてくるけど
流しちゃいけないから
瞼に力を入れる
この涙を見られたら
たぶん…だめなんだ

「溢れる感情を我慢する人」 

そんな妄想と共にこの曲を聴いてしまいます。
(この動画の35:50あたりのクラのソロが終わりストリングスにバトンが繋がれるシーンとかね)


交響曲をおすすめする上で「◯楽章のあのフレーズが…」というのはナンセンスかもしれません。
けど、タイトルテーマに合わせる!とか言う理由で三楽章をおすすめします。
(伸びやかなフレーズが広大な地を彷彿させてくれるんです。)


しっかり一二三四楽章を順に聴き、一楽章にチラッと出てきたあのメロディが三楽章でガッツリ歌われる。そんなストーリーを感じたい人は是非最初から聴いてみてほしいです。

※そーいえば、この曲はドラマVivantの4話で流れてたんですよね。気づいた時は嬉しくなりました。

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