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猫を飼うことに気負っていた自分


というのはもういないのですが、4年前の自分は結構気負ってました。


今まで動物と暮らしたことがない友達も「猫や犬は飼いたいけど…責任が持てないかも」と言っているのをよく聞きますし、まぁ大体はじめは気負ってしまうものですよね。



僕は猫と暮らす前にたくさん本を読んでいました。
“責任を果たすため?”
“猫のいる生活の妄想に明け暮れるため?”
“どんな猫種がいるのか知るため?”

理由は様々なおかげで手元には
猫の図鑑本やら
猫のための家づくり本やら
猫の育て方本やら
猫語辞典やら
岩合光昭さんの写真集やらが残ってます。

なので、4年前に突然我が家に子猫が来た時には知識としては万全でした。

トイレとかケージとかキャリーケースとか一番先に思いつく用意するものはもちろんしっかり揃えていましたし、

さらには、
家電コードを噛むと感電する?と思ってコードの周りをガードする物を買ってきたり

遊んでいる間に首が締まるかも?と思って紐っぽいものは片付けたり

トイレを失敗したとき掃除が簡単なように床はタイルマットにしたり(汚れた一面だけ洗えば良いのでね)



もう…ありとあらゆることを想像して万全の体制で子猫を迎え入れたのを覚えています。




でもね。
うちの猫さんは僕の想像を跳ねのけるくらいしっかりしていたんです。

電源コードで遊ぶことなんてないし
トイレは猫砂ですることを1回目から覚えたし
カメムシの匂いでびっくりして嘔吐したときも何故かトイレで吐いていたし

僕の家は絵に描いたような日本家屋なので障子や襖もあるのですが、破ったり爪研ぎをしたりもしません。ちゃんと爪研ぎ用でやるんです。


なんか拍子抜けですよね。

なんか猫って”使いやすい物”を率先して使うらしいんです。効率厨って感じですけど…


人間だってトイレをしたくなった時、例えば駅にいたら古そうなトイレより新しいところに勝手に足が運ばれるし

部屋掃除をしたくなった時、コロコロで絨毯を掃除するよりダイソンを使いますよね。



環境が整っていると猫も人間も環境にあった行動になるようです。



話はタイトルに戻りますが、
猫と暮らすようになってご飯やトイレの世話などやること(責任?)は増えましたが、暮らす前に気負いすぎて感じていた不安なんてものは数日で消えてしまいました。


毎日ご飯を食べて
もりもりうんちして
たくさん走って
ぐーすか寝て
なんてことない日常がもう4年も続いています。

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