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バズリズム 『これがバズるぞランキング2021』完全予想してみた

はじめまして、Kunです。
今回は2016年から日本テレビの番組バズリズムにて恒例となっている、『これがバズるぞランキング』の2021年版を完全予想してみたいと思います。

『これがバズるぞランキング』とは

日本テレビの番組「バズリズム」(現在は「バズリズム02」)において2016年から毎年行われている企画で、音楽関係者に聞いたその年にバズると予想されたアーティストをランキング形式で紹介されるものです。

このランキングはかなり信憑性が高く、ほとんど的中しています。例えば、2019年のランキングではKing Gnuが1位に選ばれ、見事その年ではレコード大賞受賞、さらに紅白歌合戦にも出場しています。

このランキングの特徴としてはアーティストの幅が広いという点があります。ロキノン系、アングラ系のバンドだけでなく、SSWや、アイドルグループまでとアーティストのジャンル関係なしにその年にバズるアーティストが選ばれています。

2020年までのランキングまとめ

2020年までのランキングをまとめてみました。

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()内の数字は複数回ランクインしたアーティストのランキングに登場した回数。
セルの色は複数回ランクインしている場合前年のランキングと比べて上がってたら赤、下がってたら青、変化がなかったら黄色。
罫線がない場合同じ順位。

どうでしょうか、見たことある名前ばかりですよね。

予想してみよう

ここから本題の予想をしていきたいと思います。結構長くなるので飛ばしてランキングを見ていただいてもかまいません。

選考方法はなんなのか

予想していくにあたって『これがバズるぞランキング』はどのように選ばれているのか知る必要があります。

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このCDショップや、サブスク、さらにライブハウスなどの音楽関係者に意見を聴いているみたいです。つまり、これらの今年の動きなどを分析していけば、2021年のランキングを予想していくことができるわけです。

CDショップ

まずはCDショップの分析から行きます。CDショップで最も代表的なのはタワーレコードだと思います。そこでタワレコがやってる企画「タワレコメン」がかなりこれがバズるぞランキングに影響しているのではと思います。ランキング一位のアーティストはほとんどタワレコメンに選ばれています。

タワレコメンとは

「店頭からブレイク・アイテムを作っていこう!」を合言葉に、全国のタワーレコードのバイヤーが、洋・邦・ジャンルを問わず己の耳と直感だけを信じて、世間で話題になる前のアーティストをいち早くピックアップ、全店で展開し大プッシュしていく名物企画『タワレコメン』。

2019年、2020年のタワレコメンを見ていけば2021年の流行りがある程度つかめると思います。

2019年

1月 King Gnu、the shes gone,、眉村ちあき
2月 ドミコ、みゆな、Eve
3月 君島大空、GADORO、さとうもか
4月 ドラマストア、FAITH、神山羊
5月 Dos Monos、BANGLANG、Mom、東郷清丸
6月 Ghost like girlfriend、Megashinnosuke、TETORA
7月 NYAI、Easycome
8月 Sou、カムラミカウ、SPiCYSOL
9月 パソコン音楽クラブ、No Buses、キタニタツヤ
10月 なきごと、osage、CRCK/LCKS、KALMA
11月 the engy、Newspeak、eill、Mr.ふぉるて
12月 Novelbright、三阪咲、マチカドラマ、家主

2020年

1月 showmore、オレンジスパイニクラブ、kojikoji
2月 ツユ、ユレニワ
3月 MIZU、秋山黄色、錯乱前線、リュックと添い寝ごはん
4月 古墳シスターズ、Johnnivan、ステレオガール、yonawo
5月 東京少年倶楽部、夏と彗星、Vaundy、藤井風、Morfonica
6月 無し
7月 Unknöwn Kun、いゔどっと、Rin音、浪漫革命
8月 anewhite、ヤユヨ
9月 asmi、Attractions、PEOPLE 1、Maki
10月 Ezoshika Goumet Club、まちがいさがし
11月 ammo、-真天地開闢集団-ジグザグ、daidansei、BIN
12月 インナージャーニー、Cody・Lee(李)、羊文学、LIGHTERS

2021年

1月 ALI、Kroi

タワレコメンを振り返りましたが、バズリズムランキングにランクインしているアーティストも多い中、いまだランクインしていないアーティストが来年入ってくるのではと予想されます。

ライブハウス

次にどのようなライブハウスがランキング制作に参加しているか見てみると

ライブハウス名 場所 キャパ
colony 北海道 180
Penny Lane 24 北海道 500
the five morioka 岩手 200
Mito Light House 茨城 350
Heaven's Rock 埼玉 350
Club Quattro 東京 750
Junk Box 長野 400
House of Crazy 愛知 100
Pangea 大阪 200
knave 大阪 230
ANIMA 大阪 350
Big Cat 大阪 850
APOLLO 島根 250
DIME 香川 300
TAKAMATSU MONSTER 香川 500
X-point 高知 300

このライブハウスで全部というわけではなさそうなので分かりませんが、こんな感じでキャパ100~850の全国のライブハウスって感じですね。
今年はコロナの影響もあり、ライブハウスはなかなか営業できず、北海道のcolonyなんかは閉店していてライブハウスから出てくる若手バンドが今年のランキングに影響してくるのは少ないのではないかと考えます。しかし、ライブハウスにもアンケートは例年通り取ると思うのでそこでかなり予想が難しくなってくると思います。

サブスク

近年の音楽シーンの影響が最も大きいのはサブスクといえるでしょう。代表的なのはSpotifyで、そこで作成しているネクストブレイクが期待されているアーティストのプレイリスト「Early Noise 2020」を見てみましょう。

神山羊
Karin.
ゲシュタルト乙女
Daichi Yamamoto
Novelbright
Vaundy
藤井 風
Friday Night Plans
Maica_n
Rina Sawayama

こんな感じです。さらに2020年2月29日放送の音楽番組「環七フィーバーズNEO」においてSpotifyコンテンツ総括の芦澤紀子さんが、Novelbright、Vaundy、Daichi Yamamotoを紹介していたため、ランキングにいまだランクインしていないVaundy、Daichi Yamamotoはかなり注目すべきであると言えます。

次はAWAユーザー選んだ2020年にくると予想したアーティストを見てみましょう。

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前回のランキングで30位だったみゆな、そしていまだにランクインしてない中このAWAランキングでは2位に位置している羊文学はかなり来年ランクインしてくる有力候補であると言えます。

billboard

次にチャートを見てみたいと思います。billboardのHot 100Artist 100Hot Albumsを見てみます。

やはり目立つのはYOASOBI、そしてジャニーズ以外での男性アイドルグループとしてJO1も人気なのだなとわかります。

TikTok

やはり最近の流行の中心となっているのはTikTok。2020年も瑛人やYOASOBIなど紅白にまで出場するようなアーティストがTikTokから出てきました。去年のバズリズムランキング一位のNovelbrightもTikTokから注目を浴びたアーティストでした。

昨年TikTokで注目されていたアーティストを挙げてみると、Vaundy、オレンジススパイニクラブ、yama、もさを。そしてLINEMUSICのランキングのずっと上位に居続けている優里。これらのアーティストかなり注目度が高いです。

有名人取り上げ

バズる要因の一つに有名人が聴いているというのもあります。例えばyonawoは川谷絵音さんが、ニガミ17才は千鳥ノブさんが取り上げたことにより知名度を上げました。

2020年には川谷絵音さんがSouth Penguinを取り上げて、番組で一緒に喪ルックをしたり、あのVampire WeekendがHelsinki Lamda Clubの新アルバムを絶賛するということがありました。


ランキング

ようやく本題です。様々な情報などをもとにして2021年流行るであろうアーティストを30組選んでランキングしました。

早速どうぞ

30位 South Penguin

爽やかなポップセンスとメロウでグルーヴィなサウンドの中に少しの驚き。川谷絵音さんが取り上げ、番組で一緒にモルックをして話題になりました。

29位  The Songbards

ビートルズやオアシスなどの影響を感じさせる、美しいメロディーと軽やかなビート。コーラスワークも魅力的。2019年に結成二年でメジャーデビュー。

28位 WONK

ソウルミュージックをベースに最先端のサウンドを奏でる実力派四人組。キーボードの江崎文武は藝大卒でKing Gnuや常田大希のプロジェクトmillennium paradeにも参加。

27位 Dos Monos

ジャズやプログレをベースとしたカオスなビートに暴れまわるようなラップを乗せる3人組ヒップホップグループ。アメリカのレーベルと契約したり、2020年には台湾のIT大臣オードリー・タンとコラボするなど日本に留まらないのスケールで活動。

26位 w.o.d.

衝撃的なグランジサウンドを放つ兵庫県発三人組ロックバンド。一発聴いたらすぐにわかるカッコよさ。

25位 SIRUP

多くの人を虜にする歌唱力と都会的でグルーヴィなサウンドを武器とするR&Bシンガー。HONDAのCM起用も話題。

24位 PEARL CENTER

ボーカルの色気ある魅力的な歌声とモダンなトラックセンス。元パエリアズの二人が所属している。

23位 BREIMEN

確かな演奏力から繰り出されるファンクサウンドにふざけたような歌詞が乗りそのギャップが非常に面白いバンド。ベースボーカルの高木祥太はCharaやTENDREなどのサポートベースも務める実力者。

22位 No Buses

アークテックモンキーズなどの影響を受けた新世代ガレージポップバンド。一度聴いたら忘れないような音楽性は日本のみならず世界中にファンがいる。

21位 PEOPLE 1

正体不明ロックバンド。キャッチーなメロディーと癖になる曲はバズること間違いなし。

20位 Daichi Yamamoto

オリジナリティあふれる洗練されたビートと確かなラップスキル。様々なアーティストコラボレーションやリポビタンDのCMに起用されるなど国内外問わず注目を集めるアーティスト。

19位 FAITH

伸びやかなボーカルと90年代ポップパンクやメインストリームのポップスの影響を感じさせるサウンドの新世代ポップバンド。メンバー全員容姿端麗でボーカルのAkariはモデル活動もしている。

18位 Kroi

強固なファンクサウンドに軽やかなラップが乗っかり聴いていて非常に気持ちの良い楽曲。テレ東のドラマ「東京デザインが生まれる日」の主題歌にも採用され話題に。

17位 NOT WONK

非常にカッコいい轟音パンクサウンドと一度聴いたら忘れないソウルフルな歌声。個人的に今一番カッコいいライブをするバンドだと思ってます。

16位 Age Factory

ロマンティックな歌詞とエモーショナルな歌声を放つ奈良県発オルタナティブロックバンド。2020年にでたアルバムが非常にカッコよくてバンドとして今が一番カッコいい状態にあると思います。

15位 みゆな 

ハスキーで力強い歌声と多彩な音楽性。様々なタイアップや楽曲提供をこなし、2019年にはフジロック出演。まだ高校生というのだから驚き。マツコ会議出演も話題に。

同率13位 君島大空

歪んだギターサウンドと繊細な歌声が包み込むような優しいサウンドを作り出す。多重録音をここまでポップに仕上げる天才的なセンス。個人的に大好きです。

同率13位 長谷川白紙

超絶技巧のピアノとカオスなサウンドから作り出される唯一無二のポップス。初めて聴いたときは衝撃でした。yuigotとの共作がZ会のCM曲に起用。

君島大空と長谷川白紙は今後の邦楽史に名を残すのではないかというほどの天才。

12位 iri

非常に深くグルーヴィな歌声を武器にするR&Bシンガー。「会いたいわ」がTikTokで話題に。

11位 JO1

2020年のオーディション番組の合格者11人で構成されたアイドルグループ。K-POPの最先端サウンドとクオリティの高いダンスと歌唱力。今年大ヒットしそうなグループですね。


いよいよTop10です。


10位 EMPiRE

BiSHで知られるWACKとavexの共同プロジェクトの6人組アイドル。EDMベースのカッコいい楽曲と歌唱力、ルックスを武器とする。24時間連続ライブなどWACKならではの過酷な企画もこなす。個人的にファンだから売れてくれ!!!!

9位 突然少年

ギンギンなオルタナサウンドを武器にする4人組ロックバンド。ライブ中は基本上裸。ライブハウス界隈でもっとも熱い男達です。フジロック出演しており、2020年にはBiSHとの2マンライブも話題に。

8位 ALI

驚くほど本格的なファンクサウンドと一度聴いたら虜になるグルーヴィな歌声を武器にする多国籍音楽集団。アニメ「呪術廻戦」のEDに起用され話題に。

7位 BiS

WACK所属の4人組アイドルグループ。グリーンデイばりのポップパンクサウンドでアイドル新時代を告げる。メンバーのネオ・トゥリーズは最高音域がマライアキャリーの一個下という高い歌唱力。個人的にファンで今が一番推していて楽しい状態です。推すなら今のうちだ!!!

6位 chelmico

高いラップスキルを持ちつつもどこか惹かれる緩さを持ったヒップホップグループ。明るくてキャッチ―な曲なので普段ラップ聴かない人でも刺さると思います。アニメ主題歌起用やMステ出演も話題。

5位 カネコアヤノ

日常を独特な感性で切り取った歌詞とその華奢な見た目からは想像できない力強い歌声、はっぴいえんどから影響のうけたフォークロックサウンドが魅力。2019年のアルバム「燦々」はその年のCDショップ大賞を受賞。個人的に好きすぎてほぼ依存症です。売れてくれ!!!!!!!

4位 Mega Shinnosuke

多彩な音楽性をもった天才シンガーソングライター。オルタナからファンクからヒップホップまで何でもこなす。中高生からの支持も厚く今年流行ること間違いなし!マツコ会義の出演や菅田将暉への楽曲提供も話題。


いよいよTop3ですが個人的にオススメアーティストを11組ほど短めに紹介します。

ODD Foot Works

生音ラップミュージック。ジャンルにとらわれない音楽性。

Cody・Lee(李)

緩やかな日常描くメロディアスの楽曲や初期衝動前回のパンクなど幅広いロックバンド。

ペンギンラッシュ

ジャズをベースとした疾走感ある都会はサウンド。

浪漫革命

懐かしくも新しい青春系ロックバンド。

Helsinki Lambda Club

Vampire Weekendも絶賛の中毒性の高いオルタナティブロックバンド。

ヤユヨ

音楽の楽しさを思い出す。どこか懐かしい飽きの来ないポップス。

ステレオガール

東京インディーズで最も熱いバンド。90年代UKサウンド。独特な雰囲気を纏った魅力的なボーカル。

Mellow Youth

違った特徴を持つツインボーカル。メロウかつ熱いロックサウンド。

dodo

等身大のリアルさを武器にするラッパー。

Friday Night Plans

HONDAのCM起用でも話題。洗練された都会派な楽曲。浮遊感のある歌声。

Tempalay

不思議なサウンドが癖になる新感覚ロックバンド。


それではTop3です。


3位 Vaundy

2020年突如あらわれその多彩な音楽性で中高生の人気を得たシンガーソングライター。SpotifyのCMなど昨年非常に活躍していて、既にバズってるともいえますね。

2位 藤井 風

Youtubeの弾き語り動画から注目を集め昨年デビュー。都会派なR&Bサウンドと岡山弁の歌詞が非常に癖になる。作曲センスも低めの響く歌声もルックスもほんと流行る要素しかない。2020年はあんまりテレビ出てなかったので今年はもっと出るようになってほしいですね。何なら紅白も射程圏内。




いよいよ一位です。









1位 羊文学

優勝!!!!!!

インディーバンド好きなら知らない人はいないバンド羊文学。昨年Suchmosの自主レーベルF.C.L.S.から堂々メジャーデビュー。シューゲイズから影響の受けたオルタナティブサウンド、そこに塩塚モエカのボーカルが乗ることでやさしく包み込んでくれるような感覚になる。ボーカル塩塚モエカのハスキーかつ繊細で伸びやかな歌声は非常に魅力的で、アジカンなど様々なアーティストの楽曲に参加している。
昨年のアルバムも非常に傑作で、本当に売れてほしいバンドです。

ここで羊文学がバズリズムランキング1位取った場合、アルバム発表してバズリズムランキング1位取って、スタジオコーストでライブをするという全く2019年のKing Gnuと同じ展開になるのでこれはほぼ1位確定といっても過言ではないでしょう。


まとめ

2021年はヒップホップやブラックミュージックのアーティストが流行ると思うので例年より多めにランクインさせてみました。

どうでしょうか。長々と予想した割には自分の好みが強くなってしまいましたが、結構当たるんじゃないかなと思います。全然違ったとしても今回紹介した41組は良いアーティストなのでぜひチェックしてみてください!

答え合わせは日本テレビ1月8日金曜日23:59からのバズリズム02を見ましょう。答え合わせの記事も書こうと思います。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

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