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ジブンスイッチ 読者の声

『未来に期待したくなるジブンスイッチ』を、インディーズレーベル(自費出版)で発行したのが2022年11月26日。
発売から、ほぼ2カ月で初版で用意した在庫は、皆様のありがたいご支持によって指折り数えるほどとなったため、近日増版予定です。

この2カ月の間に800冊近く購読いただいた読者の方々から数え切れぬほどの感想を寄せられているので、それらの内容を含めて、あらためて自費出版にして良かったことの振り返りを綴ります。

今年イチオシしたい本

読者の感想の中には「今年イチオシしたい本」とご自身のブログに取り上げて下さっている方もいます。

もちろん、読者の全てが「自分以外の人にも薦めたい」と思われるわけではありません。

そもそも、ボクが書き下ろした内容は「あたりまえのこと」しか描かれていないからです。
「あたりまえのこと」というのは、当然のこととされることばかりなので、目立たないし響きにくいだけではなく、場合によっては「当然のことができていな自分を認めたくない」ことから機嫌を損ねることもあります。

しかし「あたりまえのこと」が崩れがちなのは個人の問題ではなく社会全体の問題、経済活動の構造の問題に起因していることが多く、実際に現代社会では「あたりまえのこと」が難しい時代になっているようにも思います。

これからは「あたりまえのこと」が美しい価値となる時代となります。
いや、ボクらがそういう時代にするんです。
書籍で最も訴えたかった「個々の主体性の大切さ」はここにあります。

『未来に期待したくなるジブンスイッチ』では「あたりまえのこと」をご夫婦、親子、ご家族内での対話の機会につなげていただくことが目的でした。
また、このブログ著者のように対話の相手はご自身となる機会にもしていただきたかったのも事実です。

僕は個人的な背景で社会とのつながりを拒否し拒絶してきた経験から「自分と社会とのつながりをつくるチカラ」がとても響く箇所でもありました。
自分が働くようになって、この社会で生きるのだと思った時に一番苦労しながら模索してきたことだから。

ご本人ブログ記事より引用

文章にすると「二行」になりますが、この表現をできるということ自体、ご自身の過去・今・未来と向き合う上で、実はものすごく「勇気」が要ることだと思うんですね。
誰でも自分に「素直」になるのは「勇気」が要ることだからです。

講演でも使っているこの構造を本書でも解説

書籍化の構想ができた時、多少は哲学的になってしまうとは言え、精神論ではなく「社会に自分を合わせるのではなく、自分に合う社会をつくる」ことのついての構造を説き明かすために「バランスシート」を使った図解で挑みました。

それは、専門学校や大学で登壇する際にも用いているものですが、精神論ではなく構造を理解すると、多くの学生が「自分もカッコいいオトナになりたい!」と感じてくれています。

まだ若い学生のうちはそれほど「勇気」がなくても、社会に出て歪んだ組織社会に染まっていないために「素直」になってもらいやすいということもあるのかもしれません。

しかし、資本力や政治力による特定の人達に意図的に造られた常識により、ステルス的に「あたりまえのこと」が歪められがちな社会環境が蔓延していると言っても過言ではありません。
そうなると、残念なほど、個の感性や主体性を自然派生的に否定される教育環境も後を絶たないため、素直になることにあきらめてしまう大人も量産されているのも事実ではないでしょうか。

書籍では、何度か「ロックに生きる」という表現を使っています。
素直になることや、嘘のない自分で生きることは、本当に勇気が要ります。
そうした中で、勇気を奮い立たすことよりも、自然と勇気が湧く・勇気を持ってみたくなるためには何が必要なのかを考えた時に「構造の理解」が一番重要なんじゃないかという仮説を立てて書き下ろしました。

誰でも、就学前の幼少の頃は、誰でも好奇心や関心事が多いからこそ自然と探究心が生まれて「主体的な言動」は旺盛だったはずなんです。
残念なくらい画一的な教育と、徹底した相対的評価によって、本人だけが独自に持っていた絶対的な価値は鳴りを潜めて行く傾向にあります。

そうして社会に出たオトナほど、さらに勤め先で自分らしさを失いがちですが、どのように「自分を活かした主体性」を呼び起こせば良いのかを思案していたのが「構造の理解」でした。
このブログで本書を進めて下さった方には、この「構造の理解」が「勇気」につながったのではないかと推察しています。


本がクタクタになるまで…

「前にさ、ママが贈ってくれたこの本、実に興味深い」

読者のTwitterより

まずはお母さんがお読みになり、何気なく「良かったら読んで」と薦めていただいてから2か月後の娘さんの反応だそうです。

就職か大学院への進学か、何かと未来に向けた歩みで悩む時期というタイミングも良かったと思いますが…まさに「社会に出る前」に、そもそも働くとはどういうことか・経済はどういう仕組みで「ありがとうの循環」が生まれているのかを二十歳前後の学生さんほど「構造の理解」をしてもらいたい…そんな想いを込めて書き下ろした本でもあります。

「構造の理解」は、脳を使うものの「自分事」に落とし込めると「心」が動き始め、不思議と「がんばり方」を間違えにくくなります。

「がんばり方」を間違える人の大半は、目の前の事象や周りから入手した上辺の情報を鵜呑みにしてしまうからであり、根本的な「構造の理解」がないまま、がんばってしまうと疲弊が積み重なるようになります。

『未来に期待したくなるジブンスイッチ』には、どうすれば上手く物事が運ぶようになるのかというテクニカルなことは一切書いていません。
自分がどうありたいのかを常に問い続けたくなるために「構造の理解」を解き明かすことに注力した本です。

お知らせ頂いたところによると、このご家族の娘さんのお一人は、鞄に入れ続けて本がクタクタになるまで読みかえしていただいているとのことです。
これほど筆者として嬉しいことはありません。

なお、そのお母さんは『立ち止まった時に読んでみてほしい3冊』というタイトルでブログにも本書をご紹介いただきました。

おそらく、このお母さんも娘さんも何度もこの本を繰り返し読んでいただいているので「がんばり方を間違えない生き方ってなんだろう?」ということについて、親子の対話が弾む時間も出てくるのではと期待を寄せています。


嬉しい言葉の数々

その他、教育関係の方、地域活動をされている方、企業勤めの方、地元で少年スポーツ指導をされている方など、たくさんのお声を寄せて頂きました。

本当に目から鱗の本です。会計的アプローチは思いもよりませんでした。
この内容は今回の教育改革には不可欠なものです。
ネットスクールを始められたらいかがですか?

高校の校長先生からのアンケート回答

子供が出来た時、こんな僕にも子供が出来たと思うと同時に、子供に夢を見ろといいながら、大人が夢を見ない世の中を子供に受け渡すのはおかしいと思うようになりました。
何かのために、誰かのために、美しく生きることは大変なのかもしれませんが、そんな僕たちに勇気をくれる一冊でした!

地域活動も積極的な男性からのアンケート回答

本から河合さんの声がして、当たり前のことを丁寧に語ってくれている。
全て毎日の生活に根付く難しくない忘れてはいけないとこが繰り返されている。
人と人のつながり。それこそがなによりも尊い価値。

IT業界にお勤めの男性読者のTwitterより

【凄く伝わる】何の為に働く?誰の為に働く?
社会人になっても、なかなか本質を理解している人は多くないと思います。
気になる方は、是非本を読んでみて掴み取って欲しいと思います。
社会や経済と子育てや共育は繋がっている点に凄く共感しました!この本でそれらの関係をまとめて図にしている点はとても分かり易い。

地元でミニバスケ指導をされている方

自分のアイデンティティを大切にするためにも「働くこと」「暮らすこと」「学ぶこと(刺激をうけること、感じることなども含め)」を連動させて、一つのこととして考えることの重要性を再確認しました。
なぜなら、それら全部含めて私の人生だからです。

木のおもちゃ屋さん店主

指示やマニュアルがあれば自主的に動けるが…それが無いと主体的に行動できない大人の背中は、子供達にはどう見えて感じているのか。
そのままで期待したくなる未来が描けるか。
描けないなら私達はどうすればいいのかはこの本の中にはたくさんのヒントとチャンスがある。

個人事業主の女性

この本にはアンチテーゼがない。
「こうしていこう!」というテーゼを示すことに徹している。
私は読んだ本の数がとにかく多いと断言できるが、そういう本に出逢ったことがまずない。

出演したネットラジオのパーソナリティ

他人が書いたとは思えないほど共感。
到底自分では表現できない深さや伝え方の羅列で感心させられるが、学ぶ感覚よりも、確認・整理する感覚で読んでいる。
スタッフにも読んでもらえたら、日々のミーティングや会話で伝えている想いの解説にもなる気がする。

農家が営むレストランのオーナー

本書の巻末記載のQRコードからアンケート回答いただいたり、各種SNSでの投稿、個別にメッセージを下さったり、毎日のように読者のお声を目にしています。

とにかく、多くの方が口を揃えたかのようにお伝えいただくのが…

「何度も読み返したくなるし、何度読んでも読むたびに響く部分が違う」ということです。

おそらく、多くの方が「嘘のない自分」で歩んでみようかと思っている。
そろそろ、社会に自分を合わせるのではなく「自分を活かした生き方」にシフトチェンジして、自分に合う社会を身近な所から築いてみようと思っているのではないかと前向きに推察しています。

そして本書の終盤にも記載していることですが、そうした歩みに変えるためには「自分のあり方を整える」ばかりではなく、実践の回転数を上げることなんですね。
実践の回転数を上げるという事は、失敗の回転数も上げるということです。

登壇した大学で、以前学生にこういう質問を受けたことがあります。
「河合さん、失敗を恐れずに挑み続ける大切さは解かったような気がしますが、それでも失敗し続けたら自分はどうなってしまうのでしょうか?」

即答でした。
「簡単だよ。ボクのようにオンリーワンにはなれる。失敗の数は誇れるほどしてきた。でも、その失敗は、全て今につながる糧にしてきたからね。」
成功者ではないカッコ悪い生きざまが、若い人達の勇気になることもあるようです。
もしも、読者にも説得力を感じて頂ける内容になっているとすれば、果敢に実践力を上げて、数々の失敗を繰り返してきた男だからかもしれません。
 


自費出版だからこそ

身近な人には本音を言っていましたが、商業出版ではなかなか話が進まない時期は、正直言って凹んでいました。

  • 働きと暮らしと人育て…それを全て横串にして解説しようとは思わずに、どれか一つだけに絞って書くことをお勧めする

  • 残念だが売れる本ではないと判断しました

  • 出版社として書店に営業をする際、書店では、経済なのか社会学なのか教育なのか自己啓発なのか、どのコーナーに置けば良い本か説明できない

そうした中、結果として本書の校正と編集をお手伝いいただくことになった湯本理絵さんに「商業出版が難しいなら、まずは自費出版でも良いから本というカタチにしてみませんか?足踏みしているのは河合さんらしくないし、大学で登壇する機会はいつも河合さんの言葉を引用している私の立場としても、本にしてくれていた方が助かります!」ということで背中を押されました。

そして、半年の執筆活動を経て、インディーズレーベルにして自費で出版するとなった際、皆さんの反応が「それこそがロックで良いよね!」とそのスタイル自体の支持を受けました。

そう…ボクはそもそも「売れる本」を書きたかったんじゃないんです。
「売れる本」よりも、自分自身も納得できる表現のまま、読み手にとって「心が潤う本」にしたかったんです。

先に述べたように「社会に自分を合わせるのではなく、自分に合う社会をつくろうぜ!」ということを促している本なのに、出版スタイルを商業出版の業界の常識に合せてどうするんだということで奮起することができました。

地元の印刷屋さんの献身的なお仕事ぶりにも助けられ、無事に出版できた後には、また新たな周りの反応がありました。

  • どこに迎合するわけでもなく、遠慮のない表現で描かれている文脈に触れるとやはり自費出版で嬉しかった

  • 実は商業出版として書店に並ぶと遠いところに行ってしまった気がして、嫉妬心も加わって本を手に取ることは無かったと思う(正直!)

一方で、読者の中には「自分のビジネスにどう役立つのかわからなかった」というお声も頂戴しています。
それは、致し方ないと思っています。
まずは「自分がどうしたいのか」という主体性を持とうとしていなければ、どこにも答えなどないからです。

それでも、もっと図解を足したり、親近感のあるイラストを加えたりという工夫はできたのではないかという猛省もしています。

そうした中でも、本屋では売られていない本なのに、年が明けてから自社のWebサイトには全国各地から本の注文が続く毎日となっており、その大半がボク自身とは全くつながりのない方からの発注です。

中には「この本のフライヤーが置かれているカフェで知った」「取引先を訪れた際にパラパラと読んで一気に魅了された」とのことで、既にご購読いただいた皆さんによる自然派生的な伝播が始まっているようです。

見ず知らずの者が書いた本を買うという行為自体、そこそこ勇気が要ると思うのですが…これがまた、万人受けなど気にせず書き下ろした本の醍醐味であり、こういう本でも読みたいと思って頂けること自体、とても有意義な人のつながりと出逢いになるのではないかと思っているところです。

そもそも、万人受けすること自体が「がんばり方」を間違えやすい。

ジブンをイカしてイキる!
自分を活かして生きる者こそが「主体的な生活者」ですから、そうした人が出版をするなら、今後「自費出版」というスタイルは、もっと他でも拡がるかもしれませんね。

とりあえず、今のところはボク自身も具合のイイ着地点のようです。

千里川の土手で撮影

『未来に期待したくなるジブンスイッチ』…この本を読むと良いなと思える人が身近にいるんだけど、今一つこの本をどのように薦めたら良いのかワカラナイという方の一助になればとの思いで、このコラムを書きました。

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もちろん、今でもお読みいただいたご感想は、本書の巻末に表示があるQRコードからのアンケート記載も嬉しいですし、TwitterやFacebookでハッシュタグ「 #ジブンスイッチ 」を付記した上で記事掲載いただけると嬉しいです!

有限会社バックステージ
文化形成デザイナー
河合義徳

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