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この国の常識を疑ってみる散文

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物事の捉え方や、言葉の意味を自分なりに掘り下げてみると、自分の思い込みだったことだけでなく、多くのオトナが誤解していたり、歪んだ常識に無関心になっていることに気づく。
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2022年4月の記事一覧

均質化社会から自分を解き放つと次世代を育む土壌づくりとなる

1.芯はしっかりしてる彼の「主体性」 先日、もうすぐ社会に出る一人の学生が運営するワークショップに参加しました。趣味の域を超えた彼の表現特技を、実際に体感できるワーク内容に関心があったからです。(そのワーク内容の詳細は端折ります) ワーク参加後に認識したのですが、その学生さんのお母さんの表現を借りると、彼は「適応障害も起こして不登校になったHSP」だそうです。 HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき感受性が強くて人一倍敏感な気質のある人で

失敗の経験が活きたコミュニティ運営

平成の後期くらいから、巷SNSなどでも「コミュニティの重要性」「コミュニティマネージャー」「コミュニティビジネス」という言葉を、随分目にするようになりました。「コミュニティ」は、随分前から存在するものでしたが、この数年、急に着目されているようです。 そうした中、ボク自身も、いくつかの「コミュニティ」を運営する立場となることが長く続く中で、個人的に感じていることを一度したためておくことにします。 有機的に長く続くコミュニティ ボク自身が絡むどのコミュニティも、気づけば結果

One for All よりも One for the future

One for All , All for one これは、「全てがチームのために」という合言葉に置き換えられがちで、「個」の犠牲を美徳化してしまう同調圧力的な危険な言葉になりつつある。 「One for All」ばかりを虐げられ「All for one」の見返りなどほとんどない。そういう場面は、少年スポーツでも、職場でも蔓延している。 「個」が活きること。 自分を活かして生きる者こそが、「生活者」だ。 だから、ボクらはこう思うんだよね。 One for the f

「やればできる」を空回りさせない

やってみたものは、「本当に自分がやりたいことだったのか…または、自分がやりたいことに、どうつかながるのか」の意味を、自分に問う機会をつくること。 これを怠ったままで「やればできる」と背中を押しているばかりというのは、言われている本人には、空回りが起きやすい。 やりたくもないことを、無理矢理やらされ続けているなのなら…できたとしても、本人はそれほど嬉しいわけでもないし、できなかったとしても、周りに残念がられるほど気にはしていないからだ。 要は、やらないといけないよと「人の説