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実技試験の振り返り(いまさら💦)

こんにちは!キャリアコンサルタントのろっくうぇるです!
いよいよ今週末から第26回キャリアコンサルタント試験の実技試験が始まりますね!

ロープレはどれだけ練習しても、できた!という手ごたえを得られず、不安な気持ちのまま当日をを迎えられる方も多いのではないでしょうか?

実技試験対策やテクニック的な部分は、ロープレ練習や養成講座、他の先輩方のnoteに数多くありますので、そちらを参考にしていただくとして、今回は試験当日流れから15分+5分のロープレ+口頭試問で私が気を付けていたことを思い出しながら、発信したいと思います!

あくまでも私個人の体験ですので、役に立たない部分も多いかと思いますが、参考までにご覧いただければと思います。
(私はJCDAで受験したので、JCDAで受験されている方のご参考に。)


会場の様子~待合室~

どれだけ準備しても、やはり当日は緊張してしまうものです。
ましてや試験会場独特の雰囲気には飲まれてしまいます。
リンクの記事でも書きましたが、待ち時間が異様に長く感じる上に、
待機中はスマホはもちろん、飲み物も机上に出してはダメとの指示があったため、より緊張感が高まりました。
落ち着いて、今までしてきたロープレ対策を振り返る時間にしてください。


会場の様子~試験会場~

待合室から試験会場へは、クライアント役になる試験官が一人ひとり案内してくださいます。いったん試験会場の前まで案内され、その後、面接官の待つ会場へと入ります。

面接官は2名おり、すでに座っています。荷物を置く場所を指示されてから、面談を行う椅子に促されます。
すでに面談ができる配置になっており、特に椅子をずらしたりする必要はありませんでした。

椅子に座ると、クライアントの個人情報(名前や簡単な経歴、キャリ協の学科試験の最初に記載されているような情報です)を渡され、試験開始となります。

ロープレ開始前にもできることがある!

実は、ロープレを開始する前にもできることがあります。
それは「見立てること」です。

先ほど何気なく、待合室から試験場まで案内してくれる試験官=クラアント役であることに触れましたが、これ、非常に重要なポイントでもあります。

なぜなら、試験会場に入る前に、自分のクライアント役の方を知ることができるのです。ロープレのクライアント役の悩みはクラアント役の方の設定から大きくズレることはないと、養成講座の講師の方がおっしゃってたのですが、確かに、50代の方に新卒役や、男性に出産後の育児復帰の女性役は難しいでしょう。つまり、見た目から得られる情報から自分のクライアントの悩みを推測することができるのです。

50代前後の年配の方なら・・・

  • 早期定年の悩み

  • リストラ

  • キャリア後半での予期せぬキャリアチェンジ

30~40代の女性なら・・・

  • 育児からの復帰

  • 派遣やパートからの正社員へのチャレンジ

  • 子育てとの両立

20代の若い方なら・・・

  • 就活活動での悩み

  • 転職への悩み

など、頭の中で、クライアント役の方の悩みを見立てることができます。もちろん、見立て通りの悩みをクライアントが相談してくれるとは限りません。むしろ外れすことの方が多いでしょう。

でも、外れたら外れたで、自身の見立てとのギャップを埋めるように面談を進めればいいし、何もしないでいきなりドンっと向き合うよりは、いろいろな想像を巡らせながら、意識をクライアントに向けていくと、自然と面談に集中できるのではないでしょうか?

論述試験の構成を意識する

私が実技試験中に意識していたことは、1つだけ。
それは、

「クライアントの来談目的、もしくは主訴※を頭の片隅に常に置きながら、今自分がどこにいるのかを意識すること」

です。
※基本的に来談目的=主訴となることが多いですが、必ずしも一致するとは限らないので、面談の中で修正が必要です。

意識する上で参考にしていたのが、JCDAの論述試験の流れです。
JCDAの論述試験で出る逐語記録(CCtの相応しい対応)は、面談の良い流れになっていると思います。

①来談目的が語られる
 ○○について悩んでいる、モヤモヤする、とう展開から始まり、

②自己概念とそれが揺らぐ出来事
 今まで○○と思って仕事をしてきた、
 ○○がいいと思ってきた、ということが語られ、
 でも、こんなことがあって、悩んでいる、うまくいかないと展開します。

自己概念が形成された経験
 そして、CCtの問いかけで、自己概念が構築された過去の経験を
 振り返っていきます。

④最後に自己理解が深まる
 
振り返りの中で、自分自身のイラショナルビリーフや、
 偏った考え方に直面し、もしかしてこうだったのかも、
 と気づき始めるところで終わります。

この流れを頭の中に置き、自分の進める面談は今どこにいるのかということを意識していました。

クライアント役の方が語ってくれた悩んでいること、うまくいかないと感じていること(①)の背景には、今までクライアントが経験してきた過去の出来事や、キャリアや仕事への価値観を築き上げてきた経験(②)があり、それが受け入れられないと感じる出来事や状況(③)があるが、それに気づいていない、あるいは気づいているが認めていない状態にいるので、そこへ向かうよう内省を促す(④)。

傾聴と伝え返しを繰り返し信頼関係を構築しながら面談を進める中で、自身が見てたキャリコン視点からのクライアントの問題は、どこを深堀していけば内省を促すことに繋がり、気づきへと繋がっていくのか、そのために今、この面談は①~④のどこにいて次にどこへ向かうのかを意識していないと、堂々巡りに繋がったり、クライアントの方の混乱へと繋がってしまうと考え、だからこそ、面談の主訴と面談の現在地を常に意識するようにしていました。

問題解決は解決にならない

ついつい仕事をしていると、問題解決思考になりますよね。
ロープレでも、

人事制度が気に入らないなら、人事に提案してみたら?
働くことが不安なら、まずはバイトから探してみたら?

のような問題解決思考で進めてしまった結果、クライアントに提案ばかりする面談になった経験は枚挙に暇がありません。
でも、こういった問題解決は事柄の解決になりますが、クライアントが本当に悩んでいること、クライアントの内面の問題解決には繋がりません。

確かに、人から提示や提示された解決策って、自分が腹落ちして納得していないと、受け入れられないですよね。ハイ、と返事は
するものの実際に実行に移す気にはならなかったり。。。(私がひねくれてるだけでしょうか?w)
なので、解決策の提示をすることは面談では意識せず、とにかく信頼関係を構築することと面談の現在地だけを意識していました。

60ブンノ15

試験時間は面談だけで15分。
でも、実際のキャリアコンサルティングは60分程度。
実技試験はその冒頭15分なのです。

論述試験のような構成を意識しつつも、実際にできる部分は、意思決定や方策の決定を支援をするところまでいかないのが普通ではないでしょうか。
自分がキャリコンサルタントに相談する場面を想像したときに、15分で結論まで展開するようなスピーディーな面談だったら、逆にそのコンサルタントを信じられないような気がしませんか?
私も実際の実技試験では、ぜんぜん最後まで行く気配すらありませんでした。

ただ、むやみやたらに質問するのではなく意図性をもって質問しているか、信頼関係構築に努めているか、今後の展開を意識しているか、そんな部分を見られている気がします。

口頭試問5分間

口頭試問では、主訴やよくできたころ、できなかったところを聞かれます。(これもすでに皆さんご存じですよね)

百戦錬磨のキャリアコンサルタントがキャリアコンサルタント試験を受けるならいざ知らず、素人がキャリアコンサルタントになるために受ける試験なのですから、できない部分があって当たり前。ただ、クライアントが語ってくださったキーワードはしっかり拾おうと意識していました。

○○とう言葉を繰り返しおっしゃっていたが、そこを伺えなかった。
クライアントが○○について語るときの表情に気づけなかった。

これらのできなかったことは、この後に質問される今後の面談の展開につなげればいいのですから。

私の受けた印象ですが、実技“試験”とはいえ、面接官の応答や、クライアント役の方の雰囲気含め、終始穏やかで暖かい雰囲気の中進行していきます。過度に緊張することのないよう受け止めてくださるので安心してください。(試験官により違いはあると思いますが。)

長くなりましたが、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
暑い日や、天候のすぐれない日が続いていますが、体調に気を付けてくださいね!


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