「ハイエナ勇者はサボリたい」ルール紹介(解説付き)
はじめに
アナログゲームサークル RockAndGames です。
ゲームマーケット2020春に合わせて販売開始したハイエナ勇者ですが、想像以上にご好評いただいています!
この記事では「ハイエナ勇者はサボリたい」のゲームルールを紹介します。
画像を多めに、プレイ中の考え方なども盛り込んで解説していきます。
どんなゲームか?
このゲームのキーワードを挙げるとこんな感じでしょうか。
・協力と裏切り
・読み合い/駆け引き/ブラフ
・ジレンマ/チキンレース
・シンプルだけど繰り返し遊べる
これらのキーワードが刺さる方には、胸を張ってオススメできるゲームに仕上がっています。
あらすじ
プレイヤー達は「ハイエナの勇者」となり、
次々と襲い掛かるモンスターを仲間と協力して討伐していきます。
ですが、戦いのなかハイエナ勇者たちはこう思っていました。
「みんないるんだし、俺だけどうにかサボりたい…」
モンスターを討伐するという成果はしっかり出しつつも、その中で極力サボって楽がしたい!
このゲームの目的は、単純にモンスターを倒すことではなく
「モンスターを倒したうえで上手くサボること」なのです。
基本的には協力プレイで進んでいきますが、
■モンスター討伐に成功したとき
⇒最もサボったプレイヤーがポイントを得る
■モンスター討伐に失敗したとき
⇒最もサボったプレイヤーがポイントを失う
というルールが肝となっています。
『サボりたいけど、サボり過ぎるとペナルティを受けてしまう…』
ハイエナ勇者はサボリたいは、
このような「サボりのジレンマ」と闘う
そんなゲームです。
セット内容
基本的にはカードのみで構成されています。
①ハイエナカード…(5枚×6人分)
各プレイヤーの手札となるカードです。
1~5の数字がハイエナのつよさであり、
低い数値ほど、戦いをサボることを表します。
②モンスターカード
書かれている数字がモンスターの強さを示します。
③イベントカード
モンスターカードに紛れて登場します。
様々な効果があり、形勢逆転のチャンスを生んだり、読み合いをさらに複雑にさせゲームをより面白くします。
④得点カード・ハイエナ駒
各プレイヤーの得点を表します。
プレイの流れ
プレイ人数は3~6人です。今回は4人プレイで説明します。
まずはゲームの準備です。
モンスター一覧表を参考に、使用するモンスターカードをピックアップします。
これらにイベントカード3枚をランダムで混ぜて山札をつくります。
各プレイヤーに1~5のハイエナカードを配り手札とします。
各プレイヤーの得点表カードに駒を置きます。
はじめは5点スタートです。
プレイの流れ(1戦目)
1ラウンドで計5体のモンスターを討伐していきます。
まずは1戦目です。
山札の上から一枚めくり、モンスターが現れます!
「つよさ11」のゴリラスライムが出ました。
各プレイヤーは手札から1枚選んで場に伏せます。
ハイエナカードのつよさの合計が、モンスターのつよさ以上であれば討伐成功です。
討伐成功時、最もサボった人が得点を得ることができます。
~ここでの考え方~
相手は11なので4人で倒すには、最低でも「3+3+3+2」のような組み合わせが必要です。
皆サボりたいので2を出したいところですが、誰かがその分大きい数字を出してくれないと討伐に失敗してしまいます。
「俺は〇〇を出すよ!」
「今回はサボろうかな~」
などとブラフをかけ合うと、より面白くなります。
全員準備ができたら同時にめくります。
「せーの!」
「4+4+3+4=15」なので討伐成功です!
1戦目は、サボらず様子見といったところでしょうか。
まずは緑プレイヤーがポイントを獲得しました。
獲得ポイントはモンスターやプレイ人数によって異なります。
今回は4人プレイなので2ポイント獲得します。
ポイントは
水色プレイヤー…5点
紫色プレイヤー…5点
緑色プレイヤー…7点(+2)
黄色プレイヤー…5点
となりました。
プレイの流れ(2戦目)
また山札から1枚めくります。
次は「つよさ15」の怒りエビ仙人が出ました。
手札から1枚選んで場に伏せます。
~ここでの考え方~
一度出したカードは使えません。
先ほど4を出したプレイヤーは3か5辺りで迷いそうです。
2人以上5を出してくれれば「2・3・5・5」などの組み合わせで1人勝ちも可能です。3ポイントもらえるチャンスですが、その分はリスクは高いので悩みどころです。
「せーの!」
「3+5+5+3=16」なのでまた討伐成功です!
最も低い数字を出したプレイヤーが複数いる場合は、それぞれ1点ずつポイントを獲得します。
ここまででポイントは
水色プレイヤー…6点(+1)
紫色プレイヤー…5点
緑色プレイヤー…7点
黄色プレイヤー…6点(+1)
となりました。
プレイの流れ(3戦目)
山札をめくると、イベントカードが出ました。
イベントカードは、次のモンスター討伐に効果を発揮します。
3戦目では、偶数のハイエナカードのつよさが2倍になります。
さて、もう1枚山札をめくると「つよさ14」のオオカミミックが出ました。
~ここでの考え方~
「はりきりポーション」が出たので、積極的に小さい偶数カードを出していきたいです。
全員2を残しているので、1人勝ちするには1を出すしかなさそうですが、「1・2・2・2=13」では勝てないので2を出すのが安全そうです。
1枚伏せて
「せーの!」
やはり全員2でした。
「(2×2)+(2×2)+(2×2)+(2×2)=16」なので討伐は成功です。
みんなで仲良く1点ずつ獲得します。
ここまででポイントは
水色プレイヤー…7点(+1)
紫色プレイヤー…6点(+1)
緑色プレイヤー…8点(+1)
黄色プレイヤー…7点(+1)
となりました。
プレイの流れ(4戦目)
1ラウンド目も終盤です。
次は「つよさ6」のスケル豚です。
~ここでの考え方~
4戦目に何を出すかで、5戦目のカードも決まります。
他プレイヤーの残り手札と、残りモンスターから次の戦いまで予想すると良いでしょう。
スケル豚は最弱モンスターですが、先ほど全員2を使ってしまったので、全員が1を出すと勝てません。
ここは5戦目に1を温存するのもアリでしょう。
「せーの!」
「1+3+1+1=6」なので討伐に成功しました。
1を出したプレイヤーが1点獲得します。
ここまででポイントは
水色プレイヤー…8点(+1)
紫色プレイヤー…6点
緑色プレイヤー…9点(+1)
黄色プレイヤー…8点(+1)
となりました。
プレイの流れ(5戦目)
5戦目です。1ラウンド目の最終戦です。
山札をめくると「たんまりボーナス」が出ました!
次に得られる得点が2倍になります。
山札をめくります。「つよさ13」のケロケロべロスが出ました。
残り1枚の手札を伏せて…
「せーの!」
「5+1+4+5=15」で討伐成功です。
4戦目で1を温存した紫プレイヤーが1人でうまくサボりました!!
しかも「たんまりボーナス」の効果で4点獲得します。
ここまでで得点は
水色プレイヤー…8点
紫色プレイヤー…10点(+4)
緑色プレイヤー…9点
黄色プレイヤー…8点
となりました。紫プレイヤーが逆転しましたね!!
これで1ラウンドが終了です。
基本ルールではこれを計3ラウンド行い、最終的に点数が高かったプレイヤーが優勝です!
まとめ
今回は全てのモンスター討伐に成功しましたが、モンスターの出方によっては厳しい戦いを強いられる場合もあったりと、シンプルながら毎回違った状況になる面白さがあります。
ブラフを掛け合い本気の心理戦を行うこともできますし、運要素も強いのであまり深く考えずに楽しむこともできます。
また、プレイ人数によってもプレイングが変わるのがこのゲームの特徴です。
人数が少ないほうが相手の動きが読みやすく、人数が多いとランダム要素が強くなるので、パーティーゲーム感が増します。
これは意図的に設計したわけではないのですが、ゲームが破綻しない程度には調整したつもりです。
ルール設計やレベルデザインについては、別の記事にまとめたいと思います。
ぜひ色々な人数で遊んだり、細かいルールを自由に変えてみて、一番面白いと思う遊び方を見つけてくださいね!
ハイエナ勇者をリモートで遊ぶ
また、ここまでご覧いただいた通り、
「ハイエナ勇者はサボリたい」は、1セットだけあればビデオ通話などリモートで遊ぶことができます!
他のプレイヤーはトランプなどの1~5の数字が書かれたカードを用意するだけで良いです。
Zoomでプレイする様子は近日動画にて公開できればと思います。
アナログゲームで遊ぶのが難しい状況が続いてますが、ぜひこの機会に「ハイエナ勇者はサボリたい」をリモートで遊んでみてください!
さいごに
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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