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洋楽バンドレビュー【NIRVANA】編 ユルくれびゅう

まるでボーカルにディストーションをかけたみたいな歌声だ!
 と思いいつも聞いています。
 エレキギターを弾かない人には頭の中に「ナンノコッチャ?」とハテナマークが浮かぶと思うので補足。ディストーションというのはエレキギターの音色を変化させてロックっぽい荒々しい音にする小さな機械のことです。今回紹介するバンドはニルヴァーナ。
また王道なとこ来たなと思うあなた。……バンドやってる?
はい。バンドしてる方なら一度は聞くであろうバンドです。
今でこそ「みんな大好きニルヴァーナ」って感じのバンドですが、歌ってる内容はダークで音色は荒々しく、そして彼らのファッションも後の人たちに大きな影響を与えているバンドです。ロックの人が着るボロボロのジーンズとかは少なからず彼らの影響だと思われます。
ボーカルのカート・コべイン。(コバーンというのは日本だけ)のしゃがれてざらついた大声(シャウト)は、一度聞くと忘れられなくなると思います。
決して美しい声ではないのですが、魅力的で現代の歌い手で言うと、adoさんみたいな感じ。
そしてこのバンド、ベースとドラムも素晴らしい。グルーヴっていうのかな、シンプルで力強いドラムとベースがグルーブを作り出すのです。個人的なオススメはアルバム「ブリーチ」の中のラブ・バズという曲です。(カバーらしいけど)
 ラブ・バズは特にリフがかっこいいです。踊れるし、聴きながらリフに合わせて歩き回れる曲です。
 でもまず、入門にはちょっと静かめな、MTV Unplugged in New Yorkがいいかな。しっかりと映像が残っているので、彼らニルヴァーナの3人と特別なサポートメンバーの演奏を聴いてみてください。

 ところであなたは舞台に立って何か喋ってとマイクを渡されるとどうしますか? 多分、「あーあ」とか「テスト・テスト」って言うと思います。でも何か恥ずかしいですよね?
 ならば、いっそ明日からは「チェック・チェック・チェック」とMTVのカートの真似をしてみませんか? カートの「チェック・チェック・チェック」はとてもカッコいいので僕はマイクを持たされたときはいつもそうします。
 お花に囲まれた舞台、けど実はファンシー路線じゃなくてお葬式をイメージしたという舞台セット上で左利き用ギターをかき鳴らしてシャウトする(写真みたいに↑)。世界的に誰もが舞台の彼をかっこいいと思うのではないでしょうか。
静かめなMTVを聴いて、気になった方は少し激しい曲が多いSliverを聴いてみてください。こっちもかっこいいから。その後ラブ・バズに行くともうあなたはニルバーナの虜になっていることでしょう。でも、ほかにアルバム無いかなって思って調べると多分ショックを受けることになると思います。
 なぜなら、カートはもう死んでしまっているから。
 カートはあのMTVの舞台の出演した後にショットガンで自殺してしまいました。
 僕がこの文章を書いていてふと思ったことは。ニルバーナの曲ってニルバーナって

 【カート・コべインってなんかゴッホっぽくない?】
 
 ってことです。自ら命を絶って死んじゃったところものなのですが、彼の作った歌ってなんか色彩がぐるぐる回っていて荒々しくて、でもカラフルなところもあるくせに、ダークで人を惹きつける魅力があると思うんですよ。
 
 魂まで一滴も残らず絞り尽くすような歌声。そして曲で今も魅力的なバンド、それがニルバーナだったんだと思います。

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