さぁくよくよすんな もう遠慮はいらない

大学生の時に受けていた「小説論」という講義に、特別ゲストで作家の角田光代さんにお越しいただいたことがあった。
彼女が「小説を書いたら、下手でも自信がなくてもいいからとにかく1人でも多くの人に読んでもらってください。ひとりで書き上げて満足しないでください」と言っていたことを、強烈に覚えている。

私はインスタでギターの動画をUPしています。以前はTwitterに上げていたのですが、Twitterは著作権に引っかかるそうでインスタに移行しました。ギター用のアカウントを開設するにあたり、ビビった私は「非公開」という設定をしました。でも、今日勇気を出してえいやっ!と「公開」設定に変えました。

アコギを弾き始めた当初は、動画をUPするつもりなどなく、1人でチマチマと練習すればいいと思っていました。だって下手だし。恥ずかしいし。
だけど、イラストやギター動画をUPしてるフォロワーさんを見ていてるうちに、自分もやってみようかなという気持ちになり、たまにですが撮影して動画を公開するようになりました。

承認欲求と言われたらその通りだし、褒められたら素直にうれしい。でもそれだけでもないんです。自分の成長は、1人で練習しているだけではわからなかったりします。公開することで自分を客観的に見ることができるし、励ましやアドバイスをもらうことで自分では気づかなかった自分の良さにも気づくことができる。

自分のダメなところは嫌というほどわかっても、良いところって案外自分ではわからなかったりしませんか?ダメなところばかり目につくとモチベーションが下がります。でも自分の良さに気づくと、それを持ち味として活かすことができます。それが公開することの意味だと思っています。
角田さんが言っていたことには、こういう意味も含まれているのかなと今になって思います。

もちろん、公開すればたとえ表立って言われなくても内心「コイツ下手くそだな」と思われることもあるだろうし、お世辞で褒めてくれることだってあるでしょう。それでもいいんです。事実、下手だしw
でも私は額面通りに受け止めます!言外のことは察しません。だって、褒められたのに「いやいやそんなはずはない、内心下手くそだと思ってるんだ…」などと思ってしまったら、公開する意味ZEROですから。ただただ自信をなくすだけです。

それにバンドを組むでもない、LIVEをするでもない私にとって、「この曲を仕上げて公開しよう」というのはひとつの目標にもなります。目標はすごく大事!

小説も音楽もイラストも、人の目に、耳に触れて初めて完成するんじゃないかなと思います。たとえ下手くそでも。将来、撮り溜めた自分の過去動画を見て、「うわっ!下手くそだわー」と爆笑するのが私の夢です。過去の自分をいつか笑い飛ばせるぐらいうまくなりたい。そのために動画をUPしています。

楽器もイラストも小説も手芸もガーデニングもお弁当も、遠慮なんかいらねぇ!みんな公開すればいいよ!
でもひとつだけ注意。くれぐれも背伸びしないこと。自分を大きく見せようとすると、疲れます。それでバズったって苦しくなるだけです。SNSでも身の丈、ありのままの自分でいましょ。

それではこのへんで。
せーのっ!
おつかれー!





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