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【才の祭】歌詞大賞発表【男性目線】


こんにちは。ギタリストのジユンペイです。
「才の祭」にてかねてより募集していました歌詞の選考が終わりました。

特別審査員 ちょこさん



女性視点歌詞 審査 PJさん



僕は男性視点の歌詞審査を担当しましたので、こちらの記事で大賞を発表したいと思います。




講評



「才の祭」男性視点の歌詞募集では合計で37本の作品が集まりました。
11/24〜11/30、足掛け一週間という短い募集期間にも関わらず沢山のご応募をいただき、感謝しております。



ひとつひとつの作品を読ませて頂くなかで感じたのは、同じテーマ(小説)を土台にしているのにひとりひとりの感じ方がまさに千差万別であるということ。
なるほどね、うんうん、と頷きながらテンポ良く読める歌詞もあれば、ほほ~そう来たか!と思わず膝を叩いてしまうような斬新なアプローチもありました。

ひとつとして同じものが出来ないということがクリエイトの面白さだし、だからこそやり甲斐もありますよね。



また、未経験の方がたくさん応募してくださったのもとても嬉しいことでした。

小説やエッセイとはまた違った創作である「歌詞」を書くのはただでさえ難しいはずなのに、今回はメロディや文字数の縛りがない所謂「詞先」スタイル。企画の性質上やむを得ない工程だったとはいえ、未経験のかたにとって決して低くはないハードルだったと思います。


それでも多くの方が挑戦してくださり、おかげさまで企画はとても盛り上がりました。

創作を楽しんでくださったのならもちろんのこと、これを機に作詞や音楽について興味を持って頂けたら何より嬉しいことです。

本当に、ありがとうございました。




また、歌詞の募集期間中は選考の内容にかかわるため皆さんの作品へのコメントを控えていましたが … 

もう関係ないので、これでようやくコメントに行けます!!


男女両方の視点を合わせると80作品とのことなので時間はかかると思いますが、ひとつひとつコメントに伺いますので気長に待っていてくださいね。






大賞



それでは、「才の祭」男性視点の歌詞、大賞の発表に移りたいと思います。



大賞 cofumiさん「クリスマスの花束」



決め手となったのは、詞の構成です。


サビとは異なるCメロから始まる展開に思わずグッと来ました。
物語の展開に沿うと「愛してる」のセリフは流れの最後に位置付けられるものですが、cofumiさんの作品ではそれが冒頭に来ています。続くストーリーを予感させる仕掛けになっていて、巧いと思いました。

Aメロでは自己嫌悪する主人公の葛藤、Bメロでは彼女に対する彼の想いが端的かつ詩的に表されており、その流れを受け継いでサビへ繋がります。

小説で描かれる「好きじゃない」というセリフは「好きでは足りない=愛している」という意味ですよね。ここを歌詞で描いていない方はいなかったと思いますが、多くの方は「好きじゃない」というワードをそのまま活かされていました。
一方cofumiさんは「好きじゃない」という否定形ではなく「いくつもの好き」という肯定形で表現していて、そのことが僕としては強く印象に残りました。

歌詞は読み物ではないため、否定形が入ってしまうとどうしても後ろ向きな印象が拭えません。しかしちょこさんの小説は決してバッドエンドではなく、むしろハッピーエンドです。テーマが「好きじゃないという言葉の本当の意味」なのでこの辺りは難しい表現ですが、cofumiさんはそれをバッサリ肯定形に切り替えることで、聴感上心地よくさらに小説の主題も失わない見事な作品に仕上げていらっしゃいます。

「クリスマスの花束」というタイトルも実に華やかで、いかにもクリスマスらしい雰囲気を連想しました。



以上のような観点から、楽曲化するにもっとも相応しいと判断し、cofumiさんの「クリスマスの花束」を大賞として選出させて頂きました。

おめでとうございます!





楽曲の制作


早速、「クリスマスの花束」の楽曲化に取り掛かります。


今回ボーカルを担当して頂くのは

シンガーソングライターのソーダ・ヒロさん


やさしく包み込むような歌声がとても素敵で、「クリスマスの花束」の世界観にもきっとマッチすることと思います。

ソーダ・ヒロさんは、僕が普段から携わっている音楽性とはまた違った雰囲気の曲を作られている方なので、どんな楽曲作りができるか今からワクワクしています!




作品の発表


曲ができ次第、続いては動画編集チームにバトンを渡し、最終的には一本のMVとして完成する予定。


仕上がりは12/20(月)を予定しています。


制作過程の裏話なども記事にできればと思っていますので、そのあたりも合わせて楽しみにしていてください!



ジユンペイ


みなさまの支えのおかげで今日を生きております。いつもありがとうございます。