見出し画像

2022

このマガジン「弦人茫洋」は、毎月一日に「長文であること」をテーマにして書いているエッセイです。あえて音楽以外の話題に触れることが多いです。バックナンバーはこのリンクからお読みいただけます。



2022年、あけましておめでとうございます。



画像は、実は何年か前のライブ。最近じゃない。

音楽をやる意味の8割くらいはライブにあると思っています。なぜなら、お客さんの反応を一番早く知れる場所だからです。

録音音楽でも、やりがいは基本的にリスナーの反応にあるけど、作ってからそのリアクションを知れるまでにはラグがある。

一方ライブでは、弾いたその瞬間にすぐわかる。よければウケるし、よくなければしらける。ただそれだけのこと。実に潔い。

その潔さが好きです。




ここ1~2年で僕たちは、限りなく生に近いリアルっぽいオンラインみたいなものを構築することが異様に上手くなりました。
実際、それはそれで重要なことだし、その技術に救われた場面もたくさんあったと思います。

とはいえ、です。

これだけオンライン〇〇が発達してるのに(最近では就活生のインターンシップさえもオンラインで実施する企業が多いと聞き驚いた)、だったらもう全部オンラインでいいじゃんってならないのは、やっぱり対面することに意味があるからだと思っていて、僕たちはきっとこれからもそれを目指して生きていくんだと思います。





出所を忘れてしまいうろ覚えで恐縮なのですがこんな話を聞いたことがあって。

いわく何事においても重要なのは「」だと。

人間は「ひと」の「」と書き、
時間は「とき」の「」と書き、
世間は「」の「」と書く。

全て重要なのは「」である、というような話。


そう考えると、居間(=「そんざいす」る「」)を英語でliving(生きているということ)と呼ぶのは深い気がしますが


」を考えると、オンラインって実は「」が近すぎて、一見離れているように思えるんだけど実はものすごく密なことをしているんでしょう。

ビデオ通話でカメラをオンにしろと強要されるハラスメントが問題になるくらいだから。

それって、リアルに考えたら、鼻と鼻がくっつくくらい間近に詰め寄られて、俺の目を見ろと怒鳴られてるくらい(しかも下手したらそれ以上に)きついよな~と思います。近い。





ずいぶん話が脱線してしまいましたが、ともあれ、2022年はライブを、少しずつでも増やしていきたいと思っています。



ライブではないお仕事も頂けるだけでありがたい状況には変わりありませんが、音楽家を自任する姿勢として、今年はライブを大切にしたいというような、そんな2022。

noteでは、Studio Jはじめ様々な場面でコラボを楽しんだ2021でした。

2022はよりパワーアップさせて、気軽に参加していただける企画なんかもこまめに出していけたらと思っています。



今月は短めですが、この辺で。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。



令和4年 元旦  ジユンペイ

みなさまの支えのおかげで今日を生きております。いつもありがとうございます。