ソフトウェア開発201の鉄則 原理129:管理:読んだことのすべてを信じるな

背景

* 人は、自分の信じることを支持する情報やデータを集めたがるものだ
* なので、「この手法で生産性は95% 上がる」といった情報は、その情報の発信人の支持するデータや情報で説明されていることがあるので、一意に信じてはいけない
* このような極端な意見は、実際にあったが例外的な事象であることがほとんどだ
* なので、見聞きした情報は、盲目的に信じるのではなく、きちんと裏を取ってから受け入れよう

解説

まぁ、なんと。世の中、この手の情報が溢れていることよ。

この書籍が出版されたのは1990年代後半。その頃から、このように言われていたわけだ。今ではSNS とかで、誰でも情報発信でき。インフルエンサーと呼ばれる、大人数に影響を与えるカリスマ性を持つ発信者も、いる。

そういう人が、「これがいい」「あれはダメだ」というと、あ、そうなのか、と、深く考えもせず信じたくなるものだ。人間の性だろう。

が、それにつけ込むヤツも多い。そして、誤った、というか、自分には適さない情報を信じて損をするのは、自分だ。

では、どうしたらいいか。

まず、極端な意見や、虫のいい話は、疑ってかかろう。

実際間違っていはいないが、例外的なケース。

Twitter かどこかで見かけた、著名人の「プログラミングなんてカンタン」と断言していた投稿。これを見て、ほう、そうか、プログラミングなんて大したことないのか、と思った人も多いだろう。

いや、ちょっと待て。

まず、その著名人。超有名大学卒。「彼に取っては」カンタンという意味かもしれない。

そして、プログラミングなんて、山ほど、ある。Excel のマクロも、シェルスクリプトも、プログラミング。そしてアセンブリ言語もプログラミング。同じように「カンタン」と言い切れるわけが、ない。

といったことを、考えよう。

もう一つ、このような情報に踊らされない方法が、ある。多重化すること。

少なくとも2カ所で同じ意見を聞いたら信じる、といった基準を自分でもうけると、いい。







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