ソフトウェア開発201の鉄則 原理185:進化:ソフトウェアは変化し続ける

要旨

* ソフトウェアのシステムは、使われれば使われるほど、追加機能や変更点が生まれてくるものだ
* なので、どんなソフトウェアでも、継続的な変更(==変化)が発生するものだ
* その継続的な変化は、最初から作り直すまで、ずっと続く

解説

「ずっと変化し続ける」というのは、「ずっと使われ続けている」ことの証でもある。変化に対応しなくてなならないコストと引き換えではあるが、喜ばしいことだ。

昔の組み込みソフトウェアでは、最終リリース版を、内容を書き換えることのできない「マスクROM」に記録して出荷していた。

これだと、出荷後の変更は「マスクROM」の書き換え、という、とても高額なものにつくので、基本は、マスクROM 向けのソフトウェアリリース(テープアウトと言っていたかな)が終わったら、基本、終わり。以降の変更は、次の機種で、という、一応変化の「終わり」があった。

ムーアの法則通りに半導体が進化し、フラッシュROM が安価に。製品にフラッシュROM を搭載されるのがフツーに。

そしてさらに製品がインターネットに接続され、ソフトウェアが外部から後から容易に書き換えられるように。いわゆる、アップデート。

製品のユーザからしたら、購入後の製品が進化する可能性があるわけで、望ましいことかもしれない。

開発者にとっても、後からでも修正・変更ができるのはありがたいかもしれないが、それと引き換えに、本当に、終わりがなくなった。

もう25年近く前のことだが、組み込みソフトウェアの分野では、フラッシュROMがフツーに搭載されるようになってから、本当に「ソフトウェアは変化し続ける」が真になったように思う。

いいんだか、どうなんだか。


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