ソフトウェア開発201の鉄則 原理147:管理:非現実的な完成予定日を設定するな

要旨

* 非現実的な納期(==無茶な計画)の設定は、社員の士気の低下、離職といった悪影響をもたらし、これらの発生によってさらに納期が遅れる、といった負のスパイラルを発生させる
* ソフトウェア開発のプロジェクトの大帝が、このような「きつい日程」の計画のもと進んでいるだろう
* そのような状況下での開発では、日程を間に合わせようとして品質の維持は後回しにされがちである
* いいことは一つもない、プロジェクトを成功させたいなら、無謀な納期の設定はするな

解説

ほとんどのソフトウェア開発プロジェクトが、この鉄則は守れていないだろう。悲しいことに。

よくよく思い返してみると、自分も、製品やサービスの開発をするプロジェクトは、すべて納期は無茶だったように思う。

そもそも、開発を始める時に、そのソフトウェア開発の内容、リソースに関係なく、組織のテンプレートに従った計画で納期が「勝手に決められていた」と言うケースがほとんどだったように思う。

「クリスマス商戦に間に合わせる」のであれば、納期は自動的に10月末とか。いわゆる「お尻」が決まっているのは、ビジネスにはタイミングがあるので、そういうものだが、それならば、十分な、現実的な期間を確保するべきだ。

納期は無茶、で、当然その納期は守れない、そして一ヶ月に一度、期限が一ヶ月延期、という、いわゆるデスマーチに陥ったプロジェクトで開発していたことがある。

エンジニアは疲弊しきって、プロジェクトの成功はどうでもいいとか、品質は適当でいいとか、もう、最後は投げやりだった。そりゃ、そうなりますわな。




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